【詩】11匹いる!
10匹で遊んでいると
いつの間にか11匹になっていました
かわいい住宅が集まる
細い道
小川に沿って
続いていく
小さな橋
緑豊かな並木
人びとの憩いの場
そして
猫たちの遊びの場
猫たちにはどんなところも
遊びの場なんだけどね
いつものように
猫たちが集まってきて
いつものように
猫たちが遊んでる
鬼ごっこ
だるまさんが転んだ
缶けり
かくれんぼ
はないちもんめ
そこは
おとぎ話のよう
猫たちの桃源郷
なんだか懐かしい世界
なのにそこに
異物が混じることが
夜
肝試し
大きなクスノキから
北の橋まで
一匹ずつ
風がある
こずえがざわざわ言ってる
何かがそこにいそう
星明りが
いつのまにが
雲に覆われてしまう
本当に真っ暗に
瞳を最大限に
丸く大きくしても
何も見えない
勘を頼りに
歩く
1匹目が目的地に
2匹目
3匹目と
目的地の北の橋で
みんな来たよね
10匹いるよね
ふと誰かの声が
11匹いる!
10匹で遊んでいると
いつの間にか11匹になっていました
誰かが途中から
混ざったんだね
猫たちはそんなことは
気にしない