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【詩】一握りの太陽

遠くに感じる

大地からわずかに浮かぶ太陽は
頼りなさげで
弱々しい

冬を払い除ける力は無く
ただそこにあるだけのよう

太陽を見て感傷に浸るとは
凍れる空気が心を奪う

照明にすらならないのか

世界の全てに光を届け
人の心の片隅をも照らす

その前に
大地の裏側へと
隠れてしまうのか

手を伸ばせば
握り締めることが出来そうだ

落ちてしまう前に