見出し画像

サウダージの味

 本日、反動日和、念の為にと思っていたのだろうか、この日があって助かった。

昨夜は予報外の雨に夜中まで配達したのが祟ったか、本日は夕方までトイレに一度行ったきり起きられなかった。

 泥泥と起き上がり昨日買って置いたスーマーケットのアホみたいデカいおにぎりを食らうも全然満たされない。

蒙古の料理が滅茶苦茶に恋しい。
こんな事は初めてに近いかも知れない。

母の味じゃなきゃとか、それが基準で、とか、いやそれなりに誰でも美味いのは美味いだろうと基本的に私の性格は破綻しているのか、それまでに料理の味付け等に固執はないのだけれども蒙古のキャンプのあの料理たちは格別だった。

蒙古に着いて一番最初に食べたメシ!キャンプのメシは格別どれも忘れられない。


外食した際に羊肉の石焼き料理を食べたけれども同じ羊肉でも全然違うと残してしまったのだがそれぐらいキャンプの料理は多い美味しかった。

蒙古のレストランで食べた2人前‼︎これ以外にも基本的に日本人からすると兎に角、量は多い。
勿論、美味いのはよっぽど美味い!
ただ味付けが外食はやっぱり外食の味という事を知るっ!


日本の生活でチキンに関しては割と定期的に食べるのだけれども(勿論予算面は大きい)そんなに肉ッ!という欲求はない方だと思っていたので行く前に蒙古は基本的に肉中心の食事と知って心配だったのだがよっぽど普段の私のコンビニエンスのパンとスーマーケットの惣菜中心の食事に比べてさっぱりと身体が喜ぶ食事だった。

こんな風に蒙古の思い出がやがては薄らいで行くのだろう事も悲しい。

そんな事を考えながらちょっと身体も不調な事に気付く。
家族が旅の途中で筋肉痛からかちょっと崩してしまって帰ってから寝込んでいる。
折角なので自分の為にもメシを作ろうとスーマーケットに向かう。

異国の地で現地の方と話す中で普段何を食べるのかと聞かれた時、途轍もなく恥ずかしくなった。

米を炊いておかずを、スーマーで買って食っているといういう答えしか出せなかった私は、人間として一番根源的な生活を蔑ろにしています。と答えたに等しいのだ。

ガイドしてくれた方も日本に住んでた時、外食に頼らざるをえなかったがやはり満足出来ず休日などは自分で作っていたと仰っていた。

私もかなり同感だ。チェーンの価格に対しての安定した供給という面で日本の企業の努力は凄いものは認める。

ただそれでいいのだろうかという思いが常にある。
そうせざるを得ない状況、日本の貧困層の生活スタイル、自炊している方も勿論いらっしゃるのは知っているが私の場合には全然間に合ってない。

不慣れなものでやっぱり大した味は出せないのは分かっていたがスーマーの惣菜より充実感は多少あった様な気はした。



ただ時間はあっという間に過ぎてしまいジレンマがない訳ではない。まあ良しとしよう。
挑戦したし。

いいなと思ったら応援しよう!