住宅地探訪記事、始めます。(大阪府四条畷市・田原台)
住宅地探訪記事を始めるにあたって(適当)
今から20年ぐらい前。長い日本の歴史の中で最も人口が多い時期でした。最も家が多くなった時期とも言えます。
裏返せば、これからは住宅が減っていく時期になります。すでに空き家問題や山間部の集落消滅が各地で取り上げられていますが、大都市圏の住宅地も例外ではありません。
住宅地が消えると聞くと、良い印象に思われないもしれませんが、考え方は色々あります。
まず、周囲の住民が減れば、混雑や騒音の類は減っていきます。自然が近くなるかもしれません。また、複数あった住宅地区がまとまることで、活気が出てきたり、商店や地域行事の規模が大きくなるなど、メリットは色々あります。
その前に、住宅地が消える兆しがあれば、考えたり動いたりすることが重要です。
もし消える兆しがあったとしても、離れるに惜しい条件はいくらでもあるでしょう。自分のためだけに渡し船が税金で運営されているとかならともかくも、住む場所を決めるのに、大勢にあわせる必要などないのですから。
まず、今住んでいる関西・京阪神大都市圏の住宅地だけでも、見て回っていきたく思います。
地域にお住いの方から取材するわけではなく、立地や交通網、気候風土や景観など、あくまで物理面からみた感想と考察を加えていくつもりです。
大阪府四条畷市田原台
写真は、大阪府四条畷市の田原台地区のものです。
ここが気になったのは、大阪府内で、ほぼ唯一、西側に大きな山があることです。
大阪府ではレアな、西日少なめ物件
西にあるのは生駒山系です。おかげで、夕方からの日差しが弱くなりますから、晩にかけての気温低下が促され、夏場の熱帯夜が減ることが期待できます。
これが大阪府の大部分となると、大阪湾がある西側が大きく開いていますので、ギリギリまで日差しを受けることとなり、30度を超える晩が何日も続いたりします。
バスさえ乗れば、便利な駅に直結
生駒山系の東側に位置しているので、生活圏としては奈良県生駒市が近くなります。近鉄生駒駅とは、昼間に1時間4本以上のバス便があります。(奈良交通バスの生駒駅からの時刻表・PDFファイル)
また、同じ四条畷市に対しても、JR学研都市線の四条畷駅に向かうコミュニティバスが、1時間に2本以上山を越えています。
地図では、陸の孤島にもみえますが、以上のように1時間で合計6本以上のバス便があります。料金は、どの系統も片道200円台です。
近鉄生駒駅なら大阪のミナミ・難波まで20分程度で着きますし、特急も使えます。JR四条畷駅も快速停車駅であり、かつ区間運転の普通電車の始発駅で、もう一方の大阪の中心地・キタまで30分程度です。(駅としては、南森町や北新地駅になります)
東西南北、十字に走る国道
車を持っている方は、さらに便がいいです。
西に走れば四条畷市の中心部に抜ける国道163号は、そのまま大阪市街まで出られ、東に走れば学研都市、京都や奈良市方面に繋がります。南北を通る168号線は、北に抜ければ枚方市や高槻市など京阪間の都市にでられますし、南に行けば生駒市内で二つの阪奈道路に繋がり、大阪に出るのも奈良に出るの容易です。
デベロッパーもなかなか考えたもんだなと感心しました。
若者にとっては交通の便が悪い?
以上、あくまで立地や物理条件だけで直結てみましたが、いかがでしょうか。
あらためて田原台で検索すると、『若者が住める田原台にしてください。交通の便が不便で困っています。』との記事が表示されます。
勝手な想像ですが、質問された方は、親など家族が買ったか建てた家に住んでいるのかもしれません。
まず、土地の安さや自然条件と、交通の便を天秤にかけてみることをお勧めします。私は、割が良いほうだと思うのですが・・・
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