2023年10月のホリスティックラウンジ配信
釈尊・ナーガールジュナ・日本の高僧たち
日時:10月22(日) 14時30分~16時(期間限定の見逃し配信あり)
一般に、古代インドのナーガールジュナ(龍樹)は、大乗経典に依拠して大乗仏教を確立した、と考えられていますが、大きな誤解だと思います。
実際、主著の『中論』で経典名を挙げて引用しているのは一か所のみで、それは阿含経典です(『迦旃延経』)。
そこでは、正見とはどう見ることかと質問する迦旃延に対し、有と無がどちらも極端論であることが説かれています。
それが釈尊のさとりの境地であることを観自在菩薩が理解し、釈尊の高弟の舎利子に説明している、『般若心経』の「色即是空、空即是色」の境地です。
大乗仏教の実践は二つの菩提心(勝義菩提心・世俗菩提心)にもとづく空性の理解と利他の実践ですが、それぞれ、有の辺を離れる・無の辺を離れるための実践です。
空海の密教も、道元の坐禅も、親鸞の他力念仏も、その境地に関わる、あるいはその境地に至るための実践です。
ナーガールジュナの仏教理解を踏まえることで、さまざまな教えがどうつながり、関わっているかが見えてきます。
5月からの『中論』勉強会のまとめを兼ねた内容です。(1回で終わらない場合は11月に続きます)
12月は毎年恒例の、『般若心経』の解説と、参加者と一緒に『般若心経』をお唱えして、新しい年を迎える準備をする会です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?