末木文美士『禅の中世』の書評(『日本思想史学』55号掲載)が公開されました
昨年『日本思想史学』に執筆した末木文美士先生の『禅の中世――仏教史の再構築』(臨川書店)の書評が、日本思想史学会のサイトで公開されました。pdfファイルをダウンロードできます。
https://www.ajih.jp/backnumber/pdf/55_03_01.pdf
キリスト教のプロテスタントを宗教の最高の発達段階と捉え、道元や親鸞の教えを仏教の到達点(鎌倉「新」仏教)と見る見方や、戦後の、平安仏教を貴族仏教、鎌倉仏教を民衆仏教と見る捉え方は、研究者の間では過去のものとなりつつありますが、一般にはほとんど知られていません。
この本は、新発見の資料(『中世禅籍叢刊』臨川書店として翻刻)を踏まえ、新しい中世仏教像を提示するものです。