貴方が死ぬまでにしたい10の事 《第一話》
桜咲乱れる4月、私は貴方に出会った。
新学期早々放課後に鳴り響くのは、どの部活の声よりも大きい声。
「透子~~!!!!また振られた!!!!」
教室の片隅で学級日誌を書いていた透子に私は泣きついた。
学級日誌を閉じ、私の目をじっと見て透子は息を思いっきり吸ってこう言った
『沙希さあ、これで何回目??しかも毎回違う人じゃない。それに知り合ってどれくらい経った?2日でしょ?良くも知らない人に告白なんて、毎回何考えてるのよ…そりゃ私が相手でも振るわよ!』
何も言えない。