あやふや本を解明する
なんとなく覚えているアレ、ちゃんと思い出したい。
どんな人でも記憶というものは時とともに薄れていくものですが、
決して消えてしまったわけではないといいます。
時々思い出すけど、あやふやなアレ、なんだったっけ?
私は子どもの頃に読んだ本の名前が思い出せなくて度々「イーッ!!」となります。
ナイアガラのあの本
Twitterで「あやふや文庫」というアカウントがあります。
タイトルがわからない本をTwitterで拡散して探し出そう、というコンセプトのありがたいアカウントです。
実は私も一度、このあやふや文庫さんに捜索をお願いしました。
これです。
この本の捜索を依頼した時はまだ始動したばかりで依頼が殺到していました。こんな立派なサイトはなかったのにすごい。あやふや文庫さんすごいよ!!
というあやふや文庫さんへの尊敬の念はさておき。
この本、まだ見つかっていません。
提供できる情報が少ないのかもしれないですね。
でも読んでいた当時の状況は鮮明に思い出せるんですよ。
小学校の図書館で廊下越しに西日が差し込んでいました。
放課後だったのかもしれません。
木製の書棚の、その頃の私の腰ぐらいの高さの場所に「世界の〇〇おはなし」的な本がいくつも並んでいて、その本の表紙をめくった記憶。
ヘンゼルとグレーテルっぽい兄と妹が、ナイアガラの滝に行ってはいけないとおかあさんに言われたのに氷に踏み込み、氷が割れて二人とも落ちていってしまう可哀想なおはなし。
だったと思う!!
いやあ、あやふやですね!!
しかも何故この本に執着しているのかよくわかりません。
話の内容としては「オカンの言うこと聞かん兄と妹が滝から落ちた残念なお話」なので感動も喜びもなく、「あ〜だから言うたやん・・・」しかないんです。
ただもう一度読んでみたい気持ちと、このあやふやさを判明させたい気持ちが強くて、何年もの間、ずっと探し求めています。
御存知の方は御一報を。
らせん階段のなぞ
見つからない本もあれば、自力で見つけ出せた本もあります。
それが「らせん階段のなぞ」(マリー・ラインハート作/中尾明訳)です。
これも小学校の頃、図書室で借りて読んだ本です。
その頃はクラスで推理ものの本が流行っていて、この本も人気がありました。人気がある本は何人もの生徒の手に渡るので結構ボロボロ。
「らせん階段のなぞ」を私が見つけて借りた時にはページがごっそりと抜け落ち、最後まで読めない状態でした。
そのため内容についての記憶がほんどなく、らせん階段から人が落ちて死ぬ、ぐらいしか覚えていなかったのです。
数年後、名探偵コナンを見ていた私は「そう言えば、らせん階段から人が落ちた話があったな。あれ最後どうなったっけ」と思い出しました。
タイトルも著者名も覚えてなかったのに、この本を探し出すのは案外容易でした。「らせん階段 児童書 探偵」で検索しました。
でも肝心の本が見つからない。アマゾンでも日本の古本屋さんでも見つからない。
随分昔の本だし、と諦めていたら、本屋の古本コーナーで偶然見つけました。
その本屋には数ヶ月に一度行くか行かないか程度。
そこで見つけた「らせん階段のなぞ」!!デスティニー!!!
私は大喜びで購入し、そして、
積みました。
コラー!!
皆さんのあやふや本のお話、お待ちしております。
ありがとうございました。