【萌え季語*BL架空季語】
※投稿募集は終了いたしました。ありがとうございました!
本誌の発行をお楽しみに!
2016年9月18日文学フリマ大阪にて「庫内灯 2」を発行いたします!
2号では自由投稿企画「萌え季語*BL架空季語」のコーナーを設けました。
奮ってご投稿いただけましたら幸いです。
【萌え季語*BL架空季語特集】
どちらの季語も、複数投稿可です。
(1)萌え季語
・萌える(とご自身が感じる)季語
・エッセイ(300-1000字)
・その季語を使った俳句(必須 2句まで)
※他作、自作ともに可。ただし、他作の場合、著者と出典を明記のこと
(2)BL架空季語
・ご自身で作成された架空の季語
・内容説明(100-400字)
・その季語を使った俳句(必須 自作のみ2句まで)
下記フォームより、ご投稿ください。
萌え季語 http://form1.fc2.com/form/?id=dc1b92050f69e978
BL架空季語 http://form1.fc2.com/form/?id=2a82b7c87aaa0f11
締め切り:2016年5月31日 23時
※同じ季語に関して複数の投稿があった場合や、投稿内容が募集要項に合わない場合は、掲載を見送らせていただくか、書き直しをお願いする場合がございます。
※申し訳ありませんが、作品が掲載された場合にも、お礼の冊子はお渡しできません。ご理解のうえ、ご参加いただけましたら幸いです。
みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
ご不明な点は庫内灯編集部 blhaikuhensyu☆gmail.com までメールにてお問い合わせください。(☆を@に変えてください)
下記は例文&例句です。
◆ 萌え季語 ◆
【寒晴】
寒晴は晩冬の季語。厳寒の中の晴天を指す。冬の空気は乾燥しているため、空ははるかまで冴え冴えと澄む。冬晴よりも寒晴のほうが温度感は低いとされる。
冬の青空は春空の柔らかい青みとも、夏の空の雄大な青さとも、秋「天高し/空澄む」のわずかに物淋しい晴れやかさとも、また違う。どの季節よりもその青はうすく澄み切っている。冬の空を表す季語には、他に冬青空、寒空、凍空、幽天、冬天、冬晴、雪晴などがある。
寒晴はストイックな男のような感じがする。
漢字二文字で、単語の中に曲線が存在せず、漢字の画のほぼすべての角度が鋭角か90度で見た目にもきれいだ。口に出して読むと、かんばれ、と言い切る気持ちよさがあって、後味が良い。この、何も持たない・何も生まない感じ。しかし捨て鉢ではなく、うっすら明るくからりと乾いていて、潔い。
それは寒晴に自分が存在するときの気分にも共通する。他者に倚りかからず自分の足だけで世界に立つときのぴりっとした緊張感。一人きりで世界と相対して空気を吸うことの心地よさ。寒晴には二人でなく一人で居るのが、似合う。それもナルシスティックに孤独に浸るのではなく、欠点があるとしても前向きなあかるさを持って。
BLの話をしよう。だから、寒晴に幸せな二人がいる、ということは私の考えるシチュエーションではあり得なくて、二人いるとしてもきっと非対称な関係だと思う。例えば付き合っていても一人の愛情がもう一人よりはるかに大きいような場合。或いは、視線が交錯しない二人。いつも相手を遠くからまぶしく見つめている一人と、ここではないどこかをぼんやりと見ているもう一人。寒晴の下で永遠に交わらない視線。
〈例句〉
寒晴や生活力のない男 佐々木紺
◆ BL架空季語 ◆
うろのはな【洞の花】 春
樹木のうろに咲く花。うろを覆うように隙間なく絨毯のごとく咲くと言われている。湿り気を帯びた暗く広い場所を好み、現実よりも人間の嘘や空洞に根を張る事が多い。色は様々であるが形状は苔のようでもあり、綿のようでもある。細やかな花弁が特徴的で、空気に弱く現実に触れると溶けるという。時期にもよるが、うろが大きければ零れんばかりの満開の様子が見られることもあるという。
樹洞花【じゅどうばな】虚花【うつろばな】虚の花【うろのはな】とも。
〈例句〉
悪酔いの胸ぐら剥がす虚花
樹洞花タイムカプセルラブレター 旭ミコ
※「架空季語」企画について
当企画は、Twitterにて開催されている「#架空季語」企画へのオマージュです。
「#架空季語」主宰の加瀬ナカレ氏 @sayonara8989 は「架空の季語を捏造、俳句に詠み込んでみんなで楽しもう、という企画です。」と語っておられます。
集まった架空季語は「架空歳時記」にまとめられています。
ぜひ、本家「架空歳時記」もご覧のうえ、空想の翼を存分に羽ばたかせ、BL的架空季語の世界に遊んでみてください。