7.ナンバー2の仕事【トップを担ぐ】
ナンバー2の仕事はたくさんありますが、今日は
トップを担ぐ
についてお話します。
トップを担ぐ2つの理由
ナンバー2とトップが一丸となって会社やチームを引っ張っていく必要があります。
トップはトップらしく、そして、ナンバー2はナンバー2に徹するのが大事です。
当たり前のことのようですが、意外とできていない会社も見られます。
ナンバー2がトップよりも影響力があるように見えてはいけません。
実際に細かい差配をするのがナンバー2であるケースや、実際はナンバー2の影響が大きいこともありますが、大事なのはそれを社内にも社外にも「見せない」ということです。
その理由は2つあります。
・トップの求心力を高めるため
・ナンバー2を守るため
以下で説明します。
トップの求心力を高める
「この会社がナンバー2を中心に回っている」と社内に思われてしまうと、トップの求心力・影響力が薄れてしまい、トップが大きく舵を取らないといけないような場面でも、社員が動かなくなります。
つまり、お飾りのトップになってしまいます。
そうならないためにもナンバー2はトップを常に担ぎ、普段から力関係を明確にしておく必要があります。
トップが社員からなめられてしまうと、組織の収集がつかなくなります。
やはり社員から見てトップ、社長にはある程度「威厳」がないと、組織は引き締まりません。
ナンバー2を守るため
トップとナンバー2の力関係を明確にしておくことで、ナンバー2自らを守ることにもなります。
会社の最終判断はトップが下します。
下から相談やお願いをされたときに、意見を聞いて、「自分はこう思うけど、最終的に決めるのは社長だからね」という逃げ道を作ることができます。
社外に対しても、「自分は良いと思うんですが、社長が何と言うか…」のように決定権に逃げを作ることで、交渉がうまくいくことがあります。
少しズルいかもしれませんが、トップの代理人的な立場、しかし、最終決定権者はトップだというナンバー2の特性をうまく利用して、会社運営や交渉をスムーズにするのも一つの手段です。
こういった手段を使うためにもナンバー2はトップを常に担ぐ必要があり、決してこの力関係が逆転しているように見えるようなことはしてはいけません。