嚥下機能
父が、嚥下機能が低下して経口で食事をとれなくなった。
数日間発熱して体調悪かった。誤嚥性肺炎だったらしいけど、熱は下がって、元通りになれるのかなと思っていたら、水もゼリーも飲み込めずむせてしまうと連絡があった。今は入院しているから、点滴で栄養とってる。
主治医の先生からいろいろ説明をうかがったけど、理屈としては理解するんだけど、感覚が想像できなさすぎて追いつかない。
暑いね水分補給しなきゃね塩分も忘れずにね、って、私はほぼ数分おきに水やらお茶やらを口に含んで飲み下している。頑張って飲んでるなんて感じじゃなくて、ほとんど無意識に「飲み込む」という動きをしている。
それができないって、固形物どころか、液体も無理って、どんな感覚なのか想像がつかなくて呆然としている。
しかも、年をとってから本当に食べる事への執着が強くなって、「それくらいしか楽しみがない」という様子だった父が、経口で食事をとれないって、それって、もうなんか、毎日が全然楽しくないんじゃないか。
一度、面会に行ったけど、あまり発話もうまくできなくなっていて、意思疎通もほとんどできなくて、顔だけ見て帰ってきた感じで。
辛いとかしんどいとか言いたかったのかもしれないけど、それもわからず、なんだか、本当にもう何をしていいのか、何も出来る事なんてないのか、わからなくて、呆然としている。