残念な男。
睡眠障害の彼は何かとバカな男だった。
風俗嬢の女にネットワークビジネスを勧められそのまま借金。
気づかずに物はいいから。と言う。
そして浮気を何度もされる。
自由診療はお金がかかるから仕方ない。
毎日のお祈りは習慣。
そして借金があるのに何故か全身脱毛をしていた。
残念な男だ。
気づかずに語るのはモテない男の謎のプライドなんだろうか。
いや、気づいているがここまで来て引けないから?
プライドは人の成長を止める。
改めて思った。
かくゆう私はこうゆう男に幾度となく出会ってきた。
それは私が何も言わずに心でダルマ落としをしながら聞いているからだろうか。
だるまが足りない時は空想で佐藤健のござるを彼の語尾に付け足してにやけていた。
しかし、この男は何かときもい。
会えないとなるとぷーというライン。
(お前いくつやねん)
明日は早いから帰ると言っても終電まででも粘ろうとする。(なんでモテない男はもれなくむっつりなんだろう)
これが好きな男ならいいんだろうが、私にとってただの拷問だ。
改めて好きでもない男と付き合うということは30代にはできないことなんだと感じた。
2週間ももたず私は彼に終止符をうつ。