尊くてつらいとはこういうことか
メン地下の文化に足を突っ込んでから、早8ヶ月が経過した。
しかし未だに慣れたということは全くなく、なんならまだまだわからないことだらけだ。
整理番号が近いとつらい
それでもやっぱり、ライブチケットの整理番号が若いとちょっと嬉しくなる。
そんな時、ほとんどのオタクさんがやっているように、わたしもドリンクをもらいに行くのは後回しでステージから近い場所を確保する。
少しでも近くで推しのかっこいいダンスを見たいのだ!!
ただし、少々不安なことがあって、わたしはキンブレを振るタイミングを完璧に掴んでいるわけではない。いつも恐る恐る八の字に振り回しているのである。だから同じ色の人がどっかわたしの眼前にいてほしい!!というのが本音である。
ちなみに整理番号が若いと、早く会場に入れるためライブまでの時間があまりにも長い。この前時間計ってみたらライブまで40分あった。びっくりした。小学校の授業1コマじゃん。
だいたいいつも私はそこで立ちっぱで読書をしている。客観的に見て、非常にキモイ。周りの若い子たちはみんなこぞってスマホ見てるけど、わたしは屈しない。全然本読む。
先日、整理番号が20番台という神番号を引き当て、前から2列目の位置を陣取ったことがあった。ライブが始まると、文字通り目の前でアイドルたちが歌ったり踊ったりしていて、動悸が止まらなかった。
い……イケメンが目の前で……踊っていらっしゃる!!汗の飛沫さえ見える!!心臓が、持たない!!!!ってなった。なんなら推しが目前30㎝にいることが耐えられなくてたまに目をつぶっていたし。誰にも聞こえないようにマスクの中で「ひゃー」って言ってたし。
その日の特典会で推しと話したときには「すごい前の方にいたね」って言われて「え、見えてたの?????」ってちょっと混乱した。好き。
また整理番号50番台のときは、前から3列目くらいだったけどめちゃくちゃステージ上がよく見えて、再びアワアワしていた。そのときのライブでは、他メンからなまめかしい顔つきで指さされた(多分わたしに対してではないのだが、わたしにはどうも目が合っているように見えたのだった)溶けるかと思った。
この日も推しが目前に来たときは目を開けていられなかった。マスクの中で誰にも聞こえないように「ぐっ……」って悶えていた。
特典会がつらい
特典会で推しと対面したとき、わたしはいつも深々と一礼しながら「お疲れ様です……っ」と言う。というか言ってしまう。なんか……こう、厳かな気持ちになるもんで。
そうしたら推しに言われた。
「お疲れ様ですてwwww他の子はだいたい「やっほー」とか「おはよう」だよwwww……でも、「お疲れ様です」って言われた方が、気が楽でいいかも」
おい、しごできか?????そんなん言われたら惚れてまうやろ。
しかもありがたいことに、わたしは推し様に認知されている。これも毎回毎回特典会のたびに自己紹介を欠かさなかったからだろう。塵も積もればなんとやら、である。
撮るチェキも、毎度大喜利みたいになっているので結構その時々の会話も覚えていてくれている。ありがてえ……ありがてえ……
というのも、ことの発端はまだ押し始めて2ヶ月くらいだったときのことである。「チェキ会がある!!楽しみ!!」と職場で騒いでいたら、仲のいい同僚ちゃんに「オタクハートポーズやってきてくださいよ」と言われたことが始まりだった。
「なにそれ楽しそう!!」となったわたしは、早速チェキ会で推しにそのポーズを頼んだのだ。推しも「なにそれ楽しそう!!」ってなって、撮ってもらったのだが、後日、ライブ後の特典会で、わたしがなにも言っていないにも関わらず再びおたくポーズ(片割れのハート)をしてくれたのだ。それに気づかないわたしは普通にピースしてた……。
え、言ってよ。普通にハート作りたかったよ。
かくしてわたしは特典会のたびに推しにハートを作るようお願いをしたのだが、うまいことはぐらかされる。一時のチェキは、ほとんどわたしがハートの片割れを作っているのに推しは全然違うポーズをとっている。しまいには、「ハートは特別なときにつくるよ!」とまで言われる始末。
そこでわたしは考えた。ハート作ってくれないんだったら、わたしがポーズを考えて、そのポーズでチェキを撮ってもらえばいいのでは??と。
その次から、「ちゃんたプレゼンツ」と称し、推しに自分のやりたいポーズを伝えながらチェキを撮るという提案をしたところ「楽しい!!なにより楽!!wwww」と言われる。なんなら「ちゃんたプレゼンツさあ、次からナンバリングしていこうよ!」と提案までされる。面白い。っていうか次からなのか。今回がvol.1とかじゃないんだ。
現在、多分vol.5くらいまでやっていると思われる。以下記録として。
vol.0 なんのまとまりもない、ただわたしがやりたいポーズの列挙
vol.1 テーマ「推し」
vol.2 テーマ「かっこいい」
vol.3 テーマ「かわいい」
vol.4 テーマ「わたしがやりたいポーズ集」(ここから拾い画を見せながら)
vol.5 テーマ「浴衣」(いらすとや)
次のテーマは推しがテーマを決めてくれたのでそれでいくと思われる。ノリノリか。
わたしも推しもお手本画像があるとめちゃくちゃ楽だということに気がついたし、なんなら楽しいし、あんまり他にやってる人を見たことがない。たまにいるらしいけど。
この戦法、尋常じゃないくらい楽しい。が、おしゃべりがメインじゃないので「推しとたくさん話したい!」って人には向かない作戦である。
メン地下の演者に聞いた話
追々書いていこうと思うのだが、最近わたしはコンセプトカフェ、すなわちコンカフェというところに通っている。わたしが行っているところは「騎士」がコンセプトらしい。騎士らしさあんまり感じたことないけど。
そこで先日初めて一緒に飲んでくれたキャストくんがメン地下の演者をやっているということで、いろいろ聞いてみた。
まず、オタク同士で同じ色のペンライトの人が前後左右にいてはいけないらしい。これは知らなかった……。同担拒否の人にめちゃくちゃ怒られるのだとのこと。
だからみんなライブ始まる前からペンライトの電源つけてたのか……!!「電池もったいなくね?」って思ってたけど、そういうことだったのか……!!
あれ、でも前回のライブでわたしはステージ向かって左側にいたけど、同じ色のペンライトの人たちは右側に偏ってたよ!?え、わたし間違えた!?群れからはぐれた!?
って思った旨をキャストくんに話したところ、
「群れwwww いや、演者からしたらそれぞれの曲で立ち位置違うから散らばってくれてた方が嬉しいけどね。だからちゃんたさんは群れから離れてて正解だよwww」
と言ってくれました。危なかった……。
次に、ポーズのことについて聞いてみた。
「キャストくんは、チェキ撮るときのポーズ決めてんの?」と聞くと、一応決めているとのことだった。「4種類くらいね」
ん??? 10枚とか撮る子(わたし)いるけど、4種類って足りなくない???
「うん。だからたまにポーズ被ってるwwww」
って言ってました。
勉強になったよ。他にもメン地下ルールっていっぱいあるんだろうな……
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