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Apple Search Ads基礎知識


こんにちは、kon です。
普段は自社サービスの新規ユーザー獲得を広告運用しながら拡大しようとしているのですが。今回Appleの広告,Apple Search Ads について改めて仕様を復習していたのでnoteにも書いてみようと思います。

Apple Search Adsとは?

App Storeの検索結果の最上位でアプリケーションのプロモーションを行うことができる広告になります。

App Store製品ページにすでに提供しているアプリケーションの名称、サブタイトル、説明、プレビュービデオ、スクリーンショットを使用して広告を作成していてApp Store製品ページに記載される説明の最初の1文は、ユーザーが広告をタップして詳細を読む前にも表示されるため、最も重要となります。

広告のコンテンツは下記メタデータによって決定されます。

・アプリタイトル
・アイコン
・サブタイトル
・アプリプレビュー(動画)
・スクリーンショット
・説明文
・プロモーションテキスト(アプリのプロモーションテキストは説明の上部に表示され、最大170文字の長さです。アプリの新しいバージョンを送信しなくても、いつでもプロモーションテキストを更新できる)アプリ検索ランキングには影響がない
・キーワード
・アプリ内購入
・新着情報
・評価とレビュー
・カテゴリ
・ローカリゼーション


広告の表示方法

検索結果の最上位に広告枠が1つだけありそちらに表示されます。

同じクエリに対する他の入札を抑えて、広告が表示されるかどうかは、検索クエリに対するアプリケーションの関連性と入札額の組み合わせによって決定されます。

検索キーワードとアプリに関連がない場合は広告が表示されません。

価格設定の仕組み

タップ単価(クリック課金)でセカンドプライスオークションを採用のため高めに入札しても相場のCPTで支払いされます。

広告グループ内にキーワードごとの推奨入札単価が表示されるのでそちらを参考に入札設定を行うとよいです。

最適なキャンペーン構成

ブランドキャンペーン
自社のアプリや企業名を検索している顧客に絞る。完全一致で設定する。

カテゴリーキャンペーン
アプリのカテゴリやブランド以外の用語を検索する顧客に焦点を当てる。完全一致で設定する。

競合キャンペーン
類似のアプリを検索する顧客に焦点を当てる。完全一致で設定する。

調査キャンペーン
アプリに関連した新しい検索語句を見つけることに焦点を当てる。
・他の3つのキャンペーンに入っている全てのキーワードを含みマッチタイプが部分一致になっているグループ。
・キーワードを設定せず、検索一致がオンになっているグループ。アプリの関連検索に合わせて広告を表示する。

広告グループはテーマや戦略に基づいてまとめると良いです。

キーワード選択

同種のアプリを検索するユーザーが使いそうな検索語句を考えます。

一般的なキーワードと具体的なキーワードを試しましょう。
一般的なキーワード→impが多いが入札が引き上がり安い具体的なキーワード→ピンポイントで表示するのでCVRをあげやすい。*具体的すぎるとimpが少ない。

マッチタイプについて

部分一致
広告出稿の対象に、単数形、複数形、スペルミス、同義語、対象の語句を(一部または全部)含む関連検索や関連フレーズなど、キーワードの類似パターンが含められる。

完全一致
完全一致では、特定の語句およびその類似パターン(一般的なスペルミスや複数形など)をターゲットにすることができる。
*マッチタイプは後から変更できない。

入札額について

最大CPT入札
目標CPIとCVRにて計算を行います。
計算式:目標CPI÷(1÷CVR)

目標CPIが1000円 CVRが50%の場合
入札額=1000/(1/0.5)=500円
CVRが50%の場合CPI1000円を目指すのであればCPCは500円まで許容できます。

入札は最大CPC入札なので実際は一番近い入札者が設定した入札額に基づいて決まるので多少高めに設定しても大丈夫です。

目標CPA入札
キャンペーン設定時に任意で設定することができます。
目標CPA(CPI)で獲得できるよう調整されるが獲得を伸ばすための使用は推奨されていないようです。


検索マッチについて

検索マッチでは、App Storeの掲載ページのメタデータ、同じジャンルの類似アプリケーションの情報、その他の検索データなど、複数のリソースを活用して、App Storeで行われた関連性の高い検索と広告を一致させます。

キーワードを設定せずにアプリと関連があるワードで表示されるため、新しいキーワードを調査するのに役立つ機能です。


インプレッションが出ない場合

インプレッションはアプリとの関連性や入札の違い、検索数によって影響する。

インプレッションが出ない場合は下記を試しましょう。

・最大タップ単価(最大CPT)入札額を引き上げる。
・検索マッチを有効にして、検索語句を自動的に一致させる。
・検索マッチの結果を分析し、パフォーマンスが高い検索語句を特定し、それらを入札キーワードとして追加し、より高い最大CPT入札額を設定する。
・オーディエンス特定項目を無効化または限定して、広告の表示範囲を広げる。
・CPAを確認する。設定したCPA目標が低すぎる場合や最大CPT入札額を下回っている場合、価値をもたらすインプレッションやコンバージョンを取りこぼしている可能性がある。


計測の注意事項

再ダウンロード
apple IDに紐付いて再ダウンロードを計測しているため、SDKの定義と異なるります。

LAT on
広告追跡を制限していユーザーの獲得。SDKに経路が反映されない。iOS14以降は反映されない。

再ダウンロード、LAT on 、iOS14のユーザーはSDKに反映されない場合があるので管理画面のCVとSDKのインストール数がずれる場合があります。

こちら管理画面ではかなりインストールとっていてCPAもよいのにSDKに全く反映されていないでCPAが高いということがありますがオーガニック扱いとなっているケースが多いようです。
ASAの出稿を強めたがASAの効果はよくない、オーガニックが増えたという場合は実はオーガニックに含まれているかもしれません。



推奨事項を活用する

キーワード、入札額、1日の上限について推奨事項が表示されているので反映させることで効果改善を行えます。
関連したワードを引っ張ってくれたりするので活用してみましょう。


インプレッションの指標

検索の人気度
キーワードの人気度、1-5で表示され、5が人気がある。

インプレッションシェア
同じキーワードで検索された全impのうち広告が獲得したimpのシェア

ランク
他のアプリと比較したインプレッションシェアのランク。1-5 で表示され1が最高ランク。

インプレッションシェアとランクを確認して、機会損失を防ぎましょう。

*インプレッションシェアが10% ランクが1の場合は競合がたくさん入札していることが考えられるます。



Apple Search Adsは検索したキーワードに対して広告を出すためCVRが非常に高い広告となります。webの場合は広告やるのであればリスティングからというのはあるかと思いますが,iOSアプリの場合はApple Search Adsから初めてみてはいかがでしょうか?
個人的には管理画面もみやすく直感でも操作しやすいので使いやすい広告だと思います。

基本は
・キーワードごとのCVRに対して許容できるCPTを入札していく。
・検索マッチで関連ワードを調査してCVRが高いワードを探し出し個別に入札強化

こちらの二点をひたすらやっていき効果をあげていく広告だと思いますので。運用されている方は参考にしていただければと思います。


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