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note酒場で手に入れたものは、
月曜日の朝、会社に着いたら当たり前のように誰も「大麦さん」なんて呼ばなくて。ふわふわと夢心地のまま定時を迎えました。
わたしは本名であらゆるSNSをやっています。
Twitter、Instagramだけではなく、mixiやリアル、個人HP作成が流行っていたあの頃から。理由は単に"まりん"という夏生まれらしいその名前が好きだったから。
同じ学校の友達はもちろん、ライブハウスで新しく知り合ったひとや、バイト先のひと。直接会ったことの無い趣味が近いフォロワーさんもいるけれど、どのSNSにもリアルな知り合いがいます。
卒業しても恩師と繋がりが持てたり、なかなか会えない従兄弟の近況が知れたりするのは面白い反面、どうしても書きにくさを感じる瞬間が増えてきてしまいました。
好きなことを自由に投稿出来ていたはずだったのに、無意識のうちに投稿する内容に制限をかけるようになっていました。
はっきり言ってしまえば、とても窮屈だった。
そんな時にnoteを始めたのです。
初めて本名以外の名前を語り、誰も知り合いのいない場所で好きに文章を書きました。
誰も知らなかったはずなのに、フォローしてくださるひとが少しずつ増えて、いつの間にか「会ってみたい」と言い合えるひとが出来ました。
わざわざnote用にTwitterのアカウントも分けました。
会いたいひとにたくさん会えるnote酒場がとっても楽しみで、だけど、同時にすこし不安もあったんです。
知り合いになってしまうことによって、また前みたいに書きにくくなってしまったらどうしよう。みなさんのことをより好きになって嫌われるのが怖いからって自分のことをよく見せようと頑張り過ぎてしまわないかなあ、なんて。
全然そんな心配いりませんでした!
note酒場では言葉の奥にいる「人」を見て話をしていたように思えました。直接会って話をしてもnoteの記事を読んでいるようにするすると気持ちの良い言葉ばかりの会話でした。相手に向かって「スキ」を連打したい気持ちに何度なったことか。
どんな話をしようって考えない訳ではなかったけれど、どんな話をしてもみなさん頷きながら話を聞いてくれました。話しにくい雰囲気というものが無くて、話のしやすい空気感。そっか、これってnoteの書きやすさと似ているんだ。
書きにくくなったらどうしようなんて、そんなことなかった。むしろみなさんからのnote愛をいっぱい感じてもっとひとりひとりのnoteをじっくりと読みたくなったし、わたしももっと書きたくなった。
いま思えばあんなに長い時間、会話を純粋に楽しめたのって久しぶりだったかもしれないなあ。
今まで画面上で見ていた名前のひとたちが目の前にいて「大麦さん」「こむぎさん」って呼んでくれるのがくすぐったかった。画面上ではいっぱい呼ばれたこの名前だけど、音にして聞く機会なんて無かったからすごく新鮮に響きました。
あまりにも芸名っぽくて恥ずかしかったかなあなんて思っていた”大麦こむぎ”がやっと自分の名前になったような気がしたんです。
まりんも、大麦こむぎも、どっちも良い名前だよね。
どっちの名前も大事に大事にしていきたいなあ。
誰も知らない場所に新しい名前でえいっと飛び込んでみたら、始める前には想像もしていなかったほどの素敵な出会いがたくさんありました。
なんて居心地の良い場所なんだろう。
色んな人に呼ばれることによってようやく"大麦こむぎ"の名前を自分のものに出来た気がするので、これからは真の大麦として(?)ますます書くことを楽しんでいけたらなあと思います。
ありがとう、note!ありがとう、note酒場!
ちなみに「本名ですか?」は何回か聞かれました。
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