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容姿コンプレックスを克服する者、くすぶる者

【きれいのくに】最終回まで観ました。

公式HPには

誰しもが抱える容姿へのコンプレックスにまつわるジュブナイルSF!
高校生たちが暮らすのは、ほとんどの大人が“同じ顔”をした不条理な国―
恋愛の衝動がほとばしる “青春ダークファンタジー”


とのことで。

高校の同級生、誠也(青木柚さん)凜(見上愛さん)貴志(山脇辰哉さん)れいら(岡本夏美さん)中山(秋元龍太朗さん)の恋と友情の物語。
と、書けばただの青春物語だけれども。
この若者たちが生きている世界は『ほとんどの大人が“同じ顔”をした不条理な国』
ほとんどの大人たちが流行りの顔(男性は稲垣吾郎さん、女性は加藤ローサさん)に整形や遺伝子操作をしている世界。
そして、それが問題視され、美容整形や遺伝子操作が法律で禁止されている現在。が舞台。

なかなか攻めた演出を絡めつつ、高校生の微妙な心の揺れ、5人の微妙な距離感が見事に表現されていたなという印象。
だからなのか、最初から最後までなんっともいえない気持ちになるドラマだったなぁと。

最後は、口癖のように「私、ブスだから」と言っていた凜が裏整形をして終わるんですけどね。凜の晴れ晴れとした顔と対照的な複雑な表情の誠也。
思い切ってコンプレックスを克服する手段をとった凜。周りの目を気にして髪すら伸ばせない誠也。

凜が自分の顔を変えたい、と思う理由を最初は「好きな人の好きな顔になりたいから」
と言っていたのが最終的には
「自分の問題なんだよね」
と言って裏整形をしたのが印象的でした。

色々、理由はあれど、最後には自分が自分を肯定したいから、ということかな。

面白かった!とは言えないですが、なかなか興味深いドラマでした。

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