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「恋愛」は人を理解する経験になる。結婚はその経験を通してたどり着く。

本日は石田衣良さんの「コンカツ?」という小説を読んだ。
30代前後の4人の独身女性がそれぞれの愛の形を探し求める、恋愛ストーリーだ。

今回の小説を読んで、私が感じたことは「恋愛と結婚では相手に求める価値観が違う」ということだ。正直、私自身は恋愛経験が少ない方ではある。結婚に至るまでにお付き合いをした数も片手で数えられるほどだ。また、深い関係性を持った女性も妻くらいなので、本当に経験は少ない。今思えばもっと恋愛しても良かったかなって思うし、小説を読んでいても恋愛から学べることって多いよなって思った。

小説で出てくる4人の女性は、人並みに恋愛をしてきたが、未だに結婚相手がいない。毎週合コンを開いたり、知り合いの男性を紹介したり、私が先に結婚するとばかりに良きライバル良き友人として物語が進んでいく。

人と人の相性って「その人を深く」知らないと中々わかりあえないもの。たとえ第一印象が良かったとしても、夜の営みが雑だったり。第一印象が好みでなくても、人として安心感があったり、とても優しい人もいる。

4人の女性たちも最後には皆、結婚やパートナーができるのだが、最初は関心がない相手であったり、少し癖のあるような男性とくっつくきっかけになり、結婚となると「相手の内面」が好みであるかどうかが、外見よりも決め手になるということを理解できる。(確かに自分もそうだったな)

恋愛は結婚をする上で相手を知っていく過程なのかな。だから、恋愛のきっかけは第1印象から始まったり、一目惚れも多い。それこそ学生の頃であれば、「美人」な人がいれば、すぐ好きになっていた気がする。笑
けど、結婚するとなるとどうだろうか?一目惚れするような外見が好みの人と結ばれたらそれは嬉しいだろう。けど、実際はそういった人ってあまり多くない気がする。それに外見が好みのタイプであれば、本当に多くの人がいるからきりがないのもある。

小説の中で出てきた好きな言葉がある。

人がどんなふうに自分を思うかなんて、コントロールできないんだよ。だったら、どう思われてもいいから、自分にできることを精一杯頑張るしかないんじゃないかな。敵もたくさんいるけど、味方になってくれる人だって少なくはないしね。
人の心の怖さがわかったというのはすごいことだよ。一生そういうことに気づかない人だっているもの。何が怖いかわかることが、その恐怖をのりこえるための最初のステップなんだと思う。

上記の恋愛と結婚の話に直接的につながらないかもしれないが、結婚をし、一生をともにするっていうのはこういうことなのかもしれないと思った。

どんなに外見を偽っていても、人間性においては自分で磨き続けるしかない。自分の人間性を磨いてもすべての人に好かれるわけでもない。それでも、愛する人と結ばれたい、結婚をしたいと考えたときには自分が精一杯できることを行うことで、素敵な人と巡り合うチャンスを引き寄せる。また、恋愛をする中で傷つくこともあるかもしれない。けど、傷ついた経験があるからこそ、人を見る目が養え、素敵な結婚相手とつながる機会になる。

恋愛をするということは、「色んなタイプの人間を理解する」ことにつながる。そして、「自分が一緒にいたいと思えるタイプの人間を理解する」ことができる。その結果、良き結婚相手が見つかるのではないかな。

私はすでに結婚をしているけど、改めて恋愛や結婚について考えることができた小説でした!

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