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ピンチの時こそ見える相手の胆力というかスピリットあるよね〜2003年伝説の渚園のライブより〜

どうも、友達寡少主婦です。
友達が寡少とはいえ、いるんですよー。

その寡少で希少なる我が友はMちゃんと言いまして。
Mちゃんは小学校の転校先で知り合った背が高く彫りが深い純正日本人、ルックス的には平井堅を感じさせつつも内面は非常に日本的な芯の強さと真面目さを持つ反面ハングルースなところもある愉快な人なのであります。

Mちゃんといると、なかなか面白いことが起こりがちである。
細かな面白話は山ほどあれど、ピンチの時こそ人柄が出るよなあと、改めて信用したエピソードを晒したい。

私とMちゃんは中学生の時からのB‘zファンであり、これが重要な絆になっている。アルバイトしてライブ行こうね!なんて田舎住みの娘っ子同士、リダイヤルしまくり挙句チケット入手できないが諦めきれずなんとか聴きたくて当日コンサートスタッフとして潜り込んだこともある(ちゃんと正式に雇われたよ)。

さて2003年の静岡県渚園でのライブはとんでもない土砂降りのライブで、B‘zファンの間ではちょっとした伝説であります。もちろん私はMちゃんと行ったわけだ。
どれくらいの荒天かっつうと、雨ガッパが破壊されるほどの大雨。これ野外だからね。逃げ場なしのまじの野外ね。
渚園って実際行ったことあります?今は変わったかもですが当時、駅から不安になる程田舎道を歩き、個人商店が1軒くらいしかなくて、曇天の中陸の孤島みたいなとこに着くんですよ。
そんで会場の地面土ですからね。土砂降り始めてからも激しい曲続きますから、ジャンプしちゃうじゃないですか。万単位の人間がさ、飛んだり跳ねたりするわけですよ。そりゃもう、ぬかるんでビッシャビシャです。

あまりの荒天でライブ中止になるんじゃって不安ありつつもどうにか最後まで演奏してくれて無事ライブ終了。
帰りは「初めてライブで、もう疲れたーってなったね…」なんてMちゃんとくすくす笑いながら、またビッチャビチャの田舎道を駅まで歩きました。
すると、大雨のせいでダイヤが乱れたのか、時間が思った以上遅くなったのか、今から電車で東京帰れねえぞってなったわけです。駅の構内人で溢れかえってましたよ。
最悪駅で夜更かしか?イヤイヤ、宿探すべ!しかし静岡の宿は取れない。ちょい待て名古屋までならワンチャン鈍行列車でなんとか着きそうだから、よっしゃ急いで名古屋で宿探そう!ってMちゃんと作戦会議。
当時スマホじゃないですからね。ネットで検索や予約できません。公衆電話に飛びついてタウンページ片手に名古屋の宿探しですよ。
Mちゃんが「絶対なんとかなるよ!」と励ましつつも隣でナイスアシストしてくれるので、基本もじもじさんの私も思い切ってホテルの人と交渉でき、宿確保できましたよ。

そっからはローカル線の鈍行電車ウトウトしながら初名古屋上陸で、ちょっと怪しいホテルに娘っ子2人でお泊まりです。
ねえ、、これってラブホテルだったりしないかなあ…大丈夫かなあ…なんて頭によぎりつつも大雨で冷えて泥だらけの身体を湯に沈めると、まあ、その幸せなこと。
で、湯に浸かった足を見ると、茄子みたいな色して水吸ってぶよぶよなの。

私、おろしたてのサンダル履いて行ったんですね。黒い皮のサンダルね。
ずっと大雨で水に浸かっていたため、ふやけた私の足にサンダルの色素が色移りして、ナスの漬物みたいになっていたんですね。
見て!足が茄子だあ!なんて、Mちゃんと夜中ゲラゲラ涙流して笑いましたよね。

Mちゃんのナチュラルに凄いところは、何か想定外のことが起こっても、都度「何ならできるか」って一緒に考えてくれて、しかも誰かのせいにしないこと。
相手の準備不足や自分のこと責めたりとか、そういう無駄なことするんじゃなくて、ホテル着く前に「あ、あそこにコンビニある!おにぎり買ってこ!」とか、そういう役に立つこと言ってくれるの。だってこの一連の流れでも、全く険悪にならないんですよ。
翌朝、名古屋の駅前だけ眺めて東京に行きの新幹線の中、「お金稼げるようになってよかったよね!こんなことできちゃったね」って笑い合いえるMちゃんって最高の友達じゃね?

ピンチをゲラゲラ笑って乗り越えた経験って、すごい太い絆になるし、信頼の綱にもなると思うんですよねー。
こういうのが、やっぱり人間性でるよなと。
人間性っていうと、ちょっと大雑把ですけど、つまりその人の根底にある考えや、物事への取り組み方、在り方というか。

寡少でもこんなすげー友達いるから、私は困っていませんね。
Mちゃんエピはいっぱいあるので、こっそり書き残していきたいですな。

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