パレスチナ・イスラエルに関するトークイベント
10/6にパレスチナ・イスラエルを研究する人類学者で、イスラエルに住むアラブ人キリスト教徒女性を主人公に食文化を紹介する『たくさんのふしぎ ウンム・アーザルのキッチン』(福音館)を出版した菅瀬晶子(国立民族学博物館)さんお迎えしてトークイベント「イスラエルのアラブ人キリスト教徒―食とともに考える東地中海の多元性と多層性』をおこないます
申込は店頭またはフォームへ
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScCX7f6g7-J0PHgCdlNhoO_1107ebyosDRnVaUSm8AHjQS4jg/viewform
代表西岡による趣旨文:
2023年10月に始まったハマスによるイスラエルへの「越境」攻撃とイスラエル軍によるガザへの侵攻以来、新聞やテレビは、悲惨で衝撃的なシーンをルポルタージュすることにより、暴力で人を抑え込もうとする行為の愚かさを伝え、ガザ住民への共感を醸成させてきた。またそれは、ロシアのウクライナ侵攻とともに、いままで関心の薄かった人びとにも反戦の思いを喚起することになったようだ。しかし、それら報道の根底には「イスラエル=ユダヤ人国家」VS「アラブ人=イスラーム」という単純な構造が前提条件のごとく存在し、誠意ある説明もないまま放置されることにより、情報の受け手の認識としてそのまま固定化されてしまうという危険性を孕んではいないだろうか。
今回はパレスチナ・イスラエルを研究する人類学者で、イスラエルに住むアラブ人キリスト教徒女性を主人公に食文化を紹介する『たくさんのふしぎ ウンム・アーザルのキッチン』(福音館)を出版した菅瀬晶子さんお迎えする。
進攻から1年を経ようとするいま、彼女がともに暮らし学んだ人びとの日常から、幾多の困難に直面し克服を試み続ける当該地域を知るための扉を開きたい
ゲスト:菅瀬晶子(国立民族学博物館准教授)
専門は文化人類学・地域研究。パレスチナ・イスラエルを中心とした東地中海アラブ地域で、一神教徒が共有する聖者崇敬の研究。イスラエルにおけるアラブ人市民を中心とした、マイノリティによる文化表象のありかたを中心に研究
日時:10月6日 14時〜15時30分
参加費:1500円