【うつ病日記 4 】はじめてのメンタルクリニック
学校のカウンセラーに勧められて、紹介してもらったメンタルクリニックに電話をした。
「症状はなんですか?」女性の優しい声に聞かれた。
「あの、こんなこと変かもしれないんですけど、死にたくなるんです」
すごく、すごく、小さな、震えた声で返事をした。こんなことを言うのは少し恥ずかしかった。電話先の声は、全く驚いた様子がなかった。
5/18
(この日のことは日記には書いていなかったのですが、重要な一日なので思い出しながら書いていきます。)
授業を休んで、はじめてのメンタルクリニックへと向かった。友達や彼氏、両親にはまだ何も話していなかったので、たった一人だ。正直、心細かった。
と同時に、「ようやく病院で診てもらえる。良くなるかもしれない」少し楽しみだった。
バクバクと動悸する胸を抑えながらエレベーターを降りると、そこは一見普通の綺麗な病院だった。待合室にいる人も、心に不調があるようには見えない。(この後10ヶ月通っているが、一見「普通」な人がほとんどだ)
初診は、1時間ほど時間をとって話をゆっくり聞いてくれた。
カウンセラーの方と同じく、
「良く頑張ったね。大変だったでしょう」
と何度も言ってくれた。その言葉が、何より嬉しかった。
血液検査のために慣れない採血をした時は、少し怖かった。
血液検査の結果異常はなく、診察結果を伝えられた。
病名は「抑うつ神経症」だと言われた。
それがどんな病気なのかあまり分からなかったが、てっきり「うつ病」と言われるものだと思ったので、少し肩透かしを食らった気分だった。しかも、それほど重症化していないのですぐに治ると言われた。
喜ぶべきなのに、少し不満だった。
(抑うつ神経症は家族との死別など生活の中に明かな原因があるもので、うつ病は脳内物質であるセロトニンの不足に原因があります。結局この後かなり重症化、長期化してしまい、うつ病向けの治療も行うことになりました。でも、治ったきっかけが私生活にも抗うつ剤にもあるので、結局どっちだったのかわかりません、、。)
それでも、心の病気の専門家に診てもらったことは安心感に繋がった。
最後に(私と親の関係性を聞いた上で)親には相談した方が良いのではと言われたので、私はとうとう、親に今の状況を話すことにした。
親の反応については、次回書いていきますね。
もし、メンタルクリニックに行こうか迷っている人がいれば、一度頼ってみることをおすすめします。精神科は先生との相性が重要なので、信頼できる人に紹介してもらったり、口コミやホームページを見て、先生の人柄を見定めると失敗しづらいと思います。