柿は日本の大切な食材!江戸時代の古文書『廣益秘事大全』解読⑬
嘉永四年(1851)の古文書『廣益秘事大全』から、奇巧妙術類(生活の豆知識編)の第13回目です。
今回はまず渋(タンニン)のお話から始まり、柿へと進みます。
ところで「渋」って何さ?と、基本的なことを知らない私たまむし。
そこで予備知識として、少しこの「渋」について調べてみました。
ちなみに柿についてはこのようにあります。
というわけで本文は短いですが、江戸時代では渋・柿をどのように活用していたのか、見てみましょう。
1.渋糊の作り方
蕨の粉一升(1.8㍑)、渋八合(1.4㍑)、
水六升(10㍑)を混ぜ合わせる。
この渋糊で物を貼ると、強くて剥がれない。
2.渋紙の作り方
1の渋糊を粉引刷毛を使い、
むらなく紙を合わせる。
天気の良い日に日陰で乾かすと
堅くなってしならない。
よく乾いたら二番渋に水を少し
加えて裏から塗る。
この二番渋に蕨粉は加えず、
晒粉※はさらによくない。
※晒粉=漂白剤
3.柿の保存の仕方
新しい柿のヘタのまわりを漆でよく塗り、
壺に入れて蓋をしっかり締めて保存する。
4.柿を年切り※させない方法
※年切り=年によって実がならないこと
正月に大きな錐で木に穴を開け、
鰹節を打ち込んでおくと、年切りせずに
実がなることが多くなる。
また、渋い柿はアクを根に注げば
翌年から甘くなる。
【たまむしのあとがき】
実は私、昔から柿がたいへん苦手なのです。
今回このように柿・渋に関してのネタを訳すにあたっていろいろ調べた結果、想像を絶する優秀食材だったことがわかり、衝撃を受けました。
昔からある日本の食べ物ですし、個人的に好きじゃないということもあって、スーパーではまったく眼中に入らず、売っているのかどうかも正直わからないほど。
ですがっ!!
今年から頑張って食べてみようと思います!!
旬は皆さんの予想通り、秋から冬(9~12月)、まさにこれからです。
なんといってもコロナ対策に必須の免疫力upが期待できますし、女性にとっては美白効果、さらに現代人共通のお悩み、生活習慣病対策にももってこいです。
私たまむし、お恥ずかしながら、健康診断で中性脂肪異常の診断が出ており、食生活を根本から改善全力取り組み中のため、柿のコレステロール減少の効果を大いに期待したいと思います。
しつこいですが、柿の期待できる効果は以下のとおりです。
みなさん、一緒に柿を食しましょう!(くれぐれも食べすぎにはご注意)
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