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小間と広間

昨日は立命館大学経済学部の学生さんと循環型建築、古民家、古材についてのディスカッション、30分ほど質問に答えさせていただきました。茶室の資格について意見を聞くと面白いですねと答えていただきました。やる気になりますね。

今日は茶室の小間(こま)と広間(ひろま)の区分についての説明です。

茶室では四畳半未満を小間(こま)、それ以上を広間(ひろま)という。

千利休が造った妙喜庵 待庵(みょうきあん たいあん)は二畳の大きさである。四畳半については広間ではあるが、四畳半という場合も多い。畳の敷き方は流派によって異なり、千家流は点前座に対して縦に畳を敷くが、武家流では横に敷くとされる。また点前座の袖壁の壁留が千家流は竹、武家流は削り木など各所で異なる。

また一般の住宅では床の間に畳の短手が接する事を床差し(とこざし)といって避けるが、茶室の場合は炉と点前をする点前座の位置が優先するので床差しになる場合もある。

茶室において四畳半未満の大きさの小間ならば草庵の茶室とするが、広間の場合は書院造りの真や行の造りとすることが多い。これは広間の場合は日常での生活でも使用する場所であり、武家であれば対面所として接客する場合もあったからではないかと推察する。ひとつの茶室でも真行草は使い分けされており、天井で平天井は真、駆け込みの化粧屋根裏天井が行、落ち天井部分が草の位置付けである。点前座は落天井(おちてんじょう)で客席より低く造られることが多い。茶室全体では草の空間となる。

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