今も尚広がる闇の世界… 足を踏み入れる際はご用心
フランクフルト近郊にある小さな街、ケーニヒシュタイン・イム・タウヌス (Königstein im Taunus)。フランクフルトおよび近郊にお住まいの方の週末散歩にはうってつけの田舎町…と言いたいところですが、このあたりは結構な高級住宅地でもあります。
この街にはケーニヒシュタイン城の史跡があり、中を見学することができます。小高い丘の上にあるお城に向かっていくと、先ず門を抜け、さらに先へ進んでトンネルを潜り抜けるのですが… このトンネル、途中で完全にBlack Outします。
友人に面白いところがあると言われて、連れて行ってもらったのですが、よくある史跡公園だなと思い、何も考えずついて行ったら突然の漆黒。一瞬、感覚を失って膝が崩れそうになりました。大丈夫だよと声を掛けられ、そのまま進むと、無事前方から光が差してきました。
お城の防御のための造りなのでしょう。が、こんな風に残されているとは、さすがドイツ…(ってこともないか。)
いやはや、今時、真の暗闇なんて体験することはほぼないですし、もし、真っ暗なところに入ることがあっても、意識していれば普通は大丈夫なのでしょうが… ともあれ、改めて身体のバランスがどれほど視覚に頼っているかを思い知らされました。
何も知らずに入っていくと転んでしまうかもしれないので、ご注意を。
あいにくの天気ではありましたが、お城の上からは気持ちの良い眺めが広がっていました。
お城に行った後は、週末の散歩らしく、街のカフェで一休み。
美味しいケーキをいただきました。
車でないと行き辛いところですが、現代も尚息づく真っ暗闇を経験したい方、お気をつけてどうぞ。
(2009年11月 訪問)