はじめてのおつかい~6歳長男
子供3人連れて帰る途中、
車で見ていたアンパンマンのDVD に
蒸しパンが出てきて、
「蒸しパンが食べたい!
蒸しパン買いに行く!」
と、急に言い出す長男。
蒸しパン!、蒸しパン!とわめき出す。
「じゃあ、ひとりで買ってきて」
とスーパーへ。
6歳3歳1歳の子供3人連れて行くのも大変。
この前、はじめてのおつかいも
テレビでやってたし、
ひとりで買いに行く練習させよう。
「ママは、駐車場で、待ってるから、
買ってきて」
財布に適当な小銭がなかったので、
千円札をわたす。
「ちゃんとまわり見て、
車に気をつけて行くんやよ」
えーー、とはじめは戸惑っていたが、
行く、と車を出ていった。
ママと一緒の時は、
駐車場に飛び出して行くのに、
ちゃんと左右確認してから行っている。
しばらくして、
手ぶらで帰ってきた。
「どうしたん?」
「蒸しパンみたいなのがあったけど、
蒸しパンかどうかわからん」
蒸しパン食べたい、と言ったものの、
本人は、蒸しパンがどういうものか
わかっていない。
「蒸しパンかどうか、
とりあえず、買って食べてみたら」
「千円で買えるかわからん」
「千円やったら買えるよ」
もう一度店に行って、
また手ぶらで帰ってくる。
「285って書いてあった」
「じゃあ、285円だから千円で買えるよ」
もう一度店へ行く。
今度は、何か持って、レジへ並ぶ様子が、
車から見える。
レジ係は、男性の店員さんだ。
ちょっと嬉しそうに、車に帰ってきた。
「買えた?
これは、蒸しパンじゃなくて、
マフィンって書いてあるね」
「おじさん、なんか言ってた?」
「なんで、おじさんってわかるん?
おつり、落とさないでねって
言ってた」
お釣りのお金とレシートは、
店員さんが、ちゃんとビニール袋に
入れてくれてあった。
「家に帰って、食べよう!
また、お買い物の練習しようね」
この前、
「はじめてのおつかい」をテレビで見て
「うちらが幼稚園くらいの時は、
50円持って、子供だけで
駄菓子屋に行ってたよね」
「今の子は甘やかされてるんや」
と、主人と話していた。
ついつい、過保護になってしまう。
もうちょっと冒険させよう。