読書感想文の宿題 2021 つづき
先日noteに書いた小3息子の読書感想文、
残り原稿用紙半分となり、できたできたと喜んでいたけど、やはりそう甘くはなかった。
(うすうす気付いてはいた。)
次の日も、その次の日も、ゲームやYouTube ばかりで、感想文を完成させる気配はさらさらない。
ついにお父ちゃんに怒られる。
「感想文、終わらす約束やったやろ!
約束したから俺もお前に
本買ってきたったんや。
約束守れへんのか!」
「········」
「黙っとってもわからんやろ!
いつするんや!」
「今日する。」
2階へ上がって行った。
「ママに手伝ってもらわずに
ひとりでやれよ!」
兄ちゃんが頑張っているであろう間、ご飯の片付けをして、弟や妹達をお風呂に入れる。気になるが、そおっとしておこう。がんばれ!
しばらくして、弟達が2階に来て邪魔されるから、と1階に降りてきた。
「ママはあっち行って!
ひとりでするって約束したから。」
原稿用紙半分くらいの文を、消しゴムで消して書き直している。
「書き始めても、すぐに間違ってしまうんだよね。」
············
「ねえ、ママ、消しゴムで消すのだけ手伝って。」
「ここからなんて書こうかなあ。」
「あ、わかった。
みんなはこう考えたのに、ゾロリ(主人公)は別のこと考えたんだ!」
「うん、そうやって書いたら。」
「この本から学んだことは、ひとつのことを思い込んで決めつけずに、いろんな方法を考えることです····
できた!
明日、もうちょっと見直そう。」
「よかったね!」
「あ、題名まだだった。」
「もう眠い。布団で考えよ。」
「ねえ、ママは題名いっぱい思いついたよ。
思い込みはバツ!
ゾロリがキラリ!
ゾロリは天才!」
「天才は、あーちゃんやよ!」
まだ寝ていない妹が言う。
「自分で考えるから大丈夫だって。
わかった、ボクが将来、本を書いた時に、ママに題名、考えさせたるよ。」
「え? いいの?」
書く苦しみ(?)から一転、ちょっと楽しい気持ちになって寝た夜だった。