朝は、スローモーションで
朝、
家では元気に飛び跳ねて遊んでいるのに、
保育園の入り口に近づくほど、
だんだん無口になって、
下を向き、
脱力して、
元気がなくなる4歳次男くん。
保育園が嫌いみたい。
何が嫌かは、わからない。
帰りは、友達と園庭で遊びまわって、
仲のいい友達もいるようだし、
今日は、ブロックで遊んだ、とか、
こんな歌を歌った、とか
楽しそうに教えてくれる。
本人も、何が嫌なのか、
わからないのかもしれない。
先生やお友達に言われる、
ちょっとしたひとことが嫌なのかもしれない。
集団生活が嫌なのかもしれない。
勝手にいろいろと想像してみる。
「じいじと、一緒だねー」
と、うちの母が言う。
「じいじ(私の父)も、毎日、仕事が嫌だ嫌だと言ってたけど、毎朝、(母が車で送って)駅に着くと、観念したように、電車に乗って行ったよ」
じいじと、一緒なのかー。
次男くんも、
園の駐車場に着いて、車から降りるまでは、
嫌だ嫌だと、駄々をこねているけれど、
保育園の入り口まで来ると、
観念したように、
下を向き、無表情、
ゆっくりスローモーションで、
自分の靴箱へ行き、
鞄を持って、お部屋へ入っていく。
もうすぐ、年中さんだから、
挨拶できるようになろうね、と
先生と約束し、
小さな声で、
「おはようございます」
も言えるようになった。
見送る方としては、ツラい。
でも、次男くんも、なんとか頑張っているんだ。
(スローモーションの動きには、ちょっと笑ってしまうけど)