韓国ドラマ「クイーンメーカー」感想文
大企業ウンソングループのフィクサーという名の尻拭い係であるファン・ドヒ(キム・ヒエ)は、会社がリストラした非正規労働者たちを援護する人権弁護士オ・ギョンスク(ムン・ソリ)と対面するが、手酷い反撃を受ける。
オ・ギョンスクに腹を立てるファン・ドヒに、ウンソングループの会長の娘婿が困りごとを相談する。
いつもの強気の交渉で問題を解決するが、後に娘婿の悪行に加担し取り返しのつかない結末を迎えてしまったことを知る。
ウンソングループと決別したファン・ドヒは、ソウル市長選に出馬する娘婿の対抗馬として、オ・ギョンスクを立候補させようとする。
韓国の超美魔女女優キム・ヒエ(56歳)大活躍。
私はこの女優さんの見た目が大好きなんですね。
ちりめん皴さえ美しい。こんなに美しいのに、いや、美しいからか、役のためならほぼすっぴんも丸出し。潔さが素晴らしい。
56歳でピンヒールを履きこなす体力もあっぱれ。
まあ、ビジュアル評価はそのくらいにしておいてですね、やはり、ただのエンタメにしていないところがいいですね、韓国ドラマ。
社会的弱者や知恵を持たない者が権力者からいいように扱われてしまう世相をしっかりと描いています。
特に子を持つ女性の立場の弱さ。
韓国の少子化は歯止めが効かなくなっていますが(韓国全体0.78% ソウルだけ0.59%)、子供を持つことでリスクを背負わされる社会であるために、そうせざるを得ないのだろうなと見る側を予測させるシーンがこのドラマに出てきます。
そんななか、ここ最近の韓国ドラマに多い女性たちの団結(シスターフッドとか言うんですよね)が感動を呼びます。
昔は日本もあったんですけどね、女性たちが手に手を取って頑張るドラマ。
軽いのであれば、「抱きしめたい」、中間どころとして「素顔のままで」、重いので「OUT」とかね。全部古いね。最近、日本のドラマを観ていないのでね。
確か、韓国で女性が主人公のドラマが作られるようになったのってここ15年とかそんなのではなかったですかね。変化する時は猛スピードの国なので、質を上げるのもあっという間ですね。
どれだけ完璧に思えることでも人間の生き様にはどこかスキマや瑕疵があり、そこをどう扱うかで運命が決まる。
一秒たりとも油断ならない展開が最高に面白かったです。
日本でリメイクするなら、そうですねー、ファン・ドヒは藤原紀香かな。ちょっとキム・ヒエさんに似ているしね。体力ありそうだし。オ・ギョンスクは天海祐希か鈴木保奈美で。まあ、日本は50代の女優を主役にしたドラマなど作らないのですけど。
40代女優もしかり。また、40代女優は「癒し系ブーム」があったせいであんまりきりっとした女優さんがいないんですよね。
すっとばして、30代ならファン・ドヒは小池栄子、もしかして40代かもしれないけどオ・ギョンスクは柴咲コウかな~。
それではまた~。