Netflixドラマ「地面師たち」感想文
数年前にあった大手不動産会社が巻き込まれた地面師たちによる犯罪をモデルに作られたドラマ。
前評判がかなり良かったので期待して観たのですが、そこまででもなかったです。
期待しすぎたのかな。
事件発覚当時、私は週刊誌をよく読んでいました。
犯罪グループの末端にいたフィリピン国籍の日本人のおじいさんの名字が個性的だったのと、その人がせっかく手に入れた大金の使い方がわからなかったのか、下町のフィリピンパブへ遊びに行ったというエピソードが私のなかでのハイライトだったのに、それが全然使われていなかったのがとても残念でした。
あと、私自身が不動産会社や金融関連会社で勤めていた経験があったり、FPの知識があるからか、驚きが少なかったです。不動産ってガバガバだもん。何で改正しないんだろう。
これも年を取った証拠ですね。
娯楽作品として少しポップにしてもいいのでは?と思ったのですが、そうなると伊丹十三作品を越えられるものじゃないと面白くないし。
実際、これを伊丹十三が作ったら…と思ってしまう始末。
考え方が本当に中高年で嫌になります。
とはいえ、高級ホテルのシーンで盗撮の方法に唸りましたし、山本耕史とアントニーの演技が良かったと思います。
また、音楽担当が石野卓球で出演者にピエール瀧がいるもんだから、気づかぬうちにシャングリラを口ずさんでいました。
続けて「旋風」を観ようと思います。
来月配信の「極悪女王」も楽しみ。