繰越の毎日
ここ最近、1日終わりに「ああ、これもあれもやろうと思ったのにできなかった」と気を重くすることが増えました。
若い時のようにテキパキできないんですよね。
「年齢なんて関係ない」とか「やる気の問題」とか「いつまでも若いつもりで」とかおっしゃる方々がいますが、わたしゃ、全否定しますね。
ああいうことをおっしゃられる方々はたぶん、若いころには「気合いで乗り切れ」って自分と周りを叱咤激励されていたと思います。
でも、そんな方々もそろそろ老化を自覚されているはずです。
認めないだけで。
私が髪を染めなくなって一年が経ちます。
「今日も繰り越してしまった」
と思うたびに鏡のなかにいるグレイヘアの自分を見ます。
「こんなに白髪が増えたんやもん。『娘さん』と同じ出来を自分に求めたらあかんわ。その代わり、若い時にはわからなかったことがわかるようになっているんやから、まあええやないの」
と自分を説得します。
受け入れることは甘えではないと思います。
願うのは、「繰越」と「加齢によって得られる知恵」が、どうか同等でありますようにということだけです。
結局、損はしたくないってことなんですがね。