宝塚歌劇花組公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』感想文
家族の正月休みが長すぎるため、花組観劇を予定に放り込みました。
まずは『うたかたの恋』から。
オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフは、男爵令嬢マリーに想いを寄せられる。
妻帯者であり、数多の恋を重ねていたルドルフは、少女のように可憐で無垢なマリーに惹かれると同時に政治の波に巻き込まれていく。
やがて、立場が危うくなったルドルフはマリーと共に死の道を辿る決意をする。
柚香光さん演じるルドルフのこじらせノーブル感よ。寝食に苦労せずとも何の自由もない諦観の佇まいがとても退廃的でした。
星風まどかさんのマリーは、恋に恋する子供から真っ直ぐに恋愛をする少女、最後は母性溢れる大人の女性へと変貌する姿がお見事。
しかしあれだな、母性を感じると男は女を抱くんだな。何のこっちゃ。
70年代の少女漫画のような豪華さと夢の世界がありました。
暗転が多くてところどころ白目むいちゃったけど。檀れいさんでしたっけ。マリー役をやっている最中に本当に寝ちゃったんですよね。睡魔が潜むお話なのですよ、きっと。
ショーは、野口幸作先生演出なので、また上からゴンドラに乗ってトップスターが登場するのかと期待していたら、まさかの下から登場でした。
ラインダンスの衣装の縁に水色とピンクのプリーツが二段になって使われていて揺れるたびにおばちゃんきゅんとしました。この食い合わせ、超タイプ。
それはさておき、やっぱり二番手水美舞斗さんですよ。
お顔はもちろんですが、仕草のすべてが本当に綺麗でした。専科に移動されるそうですが、いつかトップになってほしいな。
途中から水美舞斗さんしか観ていませんでした。
次回の観劇予定は決まっていませんが、宙組は絶対観たいな。