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翡翠・・・カワセミ・・・Kingfisher・・・Eisvogel

翡翠と書いてカワセミと読みます。
この文字はつがいを表しているので、翡翠はカワセミのつがい1組を表す漢字となっています。
翡は雄をさし、翠は雌をさします。
「飛ぶ宝石」「川辺の宝石」「清流の宝石」と例えられることもあります。翡翠のエメラルドグリーンの羽根の色から翡翠と言うことで漢字を読ませているとのこと。
英語では、Kingfisher(魚獲りの王様:Common Kingfisher、River Kingfisher)と呼ばれますが、ドイツ語ではどうしてか判りませんがEisvogel(氷の鳥)と呼ばれるそうです。
雄雌とも同色の美しい色彩なので区別が難しいですが、見分け方は嘴で確認出来ます。
雄は嘴の上下が黒く、雌は上が黒く下が紅くなっているので、嘴が見えれば簡単に区別できます。

翡翠(雌:水浴び後)

翡翠には縄張りがあり、非繁殖期は雄も雌もバラバラに生活しています。
縄張りに侵入するものは、親子でも以前のつがいでも徹底的に交戦します。
と言うことで、繁殖期以外の翡翠を見つけたら前後500m〜1km位は他の翡翠を見ることは出来ません。
同じ縄張りに2羽見つけたら繁殖期の雄雌ですし、もっと多い数の翡翠を見かけたら子育中の翡翠の親子だと思ってください。
繁殖期は3月末位から8月位まで、4〜7個の卵を産み育てます。
無事に産まれても、蛇やカラス等の天敵にやられてしまったり、自然の中で生きることの厳しさを感じさせられますが、今見られているのはそれを生き抜いた翡翠たちなんです。

翡翠(雌:水浴び後)

GW中に翡翠の撮影に出掛けて来ました。
Nikon Z7Ⅱと180-600mm+TCx2.0
場所的に少し遠かったのでeBIKEで出掛け、最低限のカメラ装備だけで移動でした。

境川の翡翠(この後、後ろの木の中に入ってしまった)

境川の翡翠は不発で、朝から撮影に来られていたと思われる方々に聞くと「今日はダメかな?不発だよ!」とのこと。
一瞬出現し撮影したのですが(下の写真)、その後木陰に隠れたきりで微動だにせず。
鉄道の警笛が鳴った時に、飛んで行ってしまったきり戻らず。

境川は諦めて恩田川へ移動。
恩田川では、鳴き声こそ聞こえるものの、出て来ません。
散歩をしていた方何人かに聞くと、「今日はカラスばかりで、翡翠は見ていない」とのこと。
仕方なく、地元の引地川水系まで移動。

引地川水系でも、撮影の皆さん待ちぼうけ状態で、午前中求愛給餌に失敗してから顔を出さずとのこと。
待つ事1時間近く、諦めようか?迷っていた矢先、鳴き声と共に雄が出現しいつもの枝にとまる。

翡翠(雄)

一度水浴びをした後、別の場所へ飛んで行きました。
その後、雌も同じ止まり木出現、水浴びをした後、雄のいる石の近くまで飛んで行く。

翡翠(雌:こっちを見られたか?目があった瞬間??)

突然、雄が飛翔し飛び去ってしまったが、今度は大きな魚を咥えて戻ってきた。
求愛給餌行動に入るが、雌が焦らしているのか?
直ぐには雄の元へ行かず、そっぽを向いている感じ(下の写真)

翡翠(上が雄:下が雌:雌はそっぽを向きながら、チラチラと雄を見ている状況)

数分間焦らしていた雌が、雄の元へ飛んで行き魚を見事ゲットし、求愛成立。

雌が突然飛び立ち、雄の嘴から魚を咥える
魚は完全に雌の元へ、これで求愛成立

この後、交尾かと思っていたら、不埒な侵入者が数人池の周りに乱入し、2羽とも飛び立ってしまった。

今回の撮影の一番のお気に入りはこのショット(翡翠:雄)

無事求愛が成立したので、6月初旬には孵化し、約1ヶ月の巣立ちまで子育ての姿を見られることと思います。
翡翠の親子を見られるのは楽しみなので、また撮影に出かけて来ようと思っています。

参考サイト:カワセミの魅力
https://www.eisvogel.jp/top-2.html

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