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第3回 日本酒を製品化し、出荷する~ラベル貼るぞ貼るぞ貼るぞ♪ 【ぽんしゅびより|阿賀黎明高校】

新潟県立阿賀黎明高等学校は、県東部に位置する阿賀町唯一の高等学校です。平成28年から阿賀黎明高校と阿賀町は「阿賀黎明高校魅力化プロジェクト」に取り組み、地域団体である「阿賀黎明探究パートナーズ」と連携し、地域の資源や課題を活かした課題解決型授業を実施してきました。

令和2年度には新潟県立高校としては初めてのコミュニティ・スクールに指定。「地域に開かれた教育課程」の実現のため、魅力ある学校づくりに取り組んでいます。

そんな阿賀黎明高校で、このたび地元の酒蔵である麒麟山酒造の協力を得て酒造りを題材に授業をされるというお話を聞き、お邪魔してきました!

前回はこちら:第2回 日本酒を営業する~ミスター麒麟山!

酒は酒のまま蔵の外には出せません。瓶に詰めないと!

今回は製品部を見学します!

こちら、普段の蔵見学では見られない施設です。

建物の中には、ズラッと並ぶタンク。こちらに入っているのは「原酒」です。

店頭に並ぶ日本酒の多くはアルコール度数が15度ほどですが、出来立てである原酒の度数は17~21度ほど。

多くの日本酒は、度数を調整するため原酒に水を加え、瓶に詰められます。(加水割り水と言います。)

日本酒は滅多に腐りませんが味の劣化が起こるため、温度管理が重要です。

営業部と相談しながら瓶に詰める量を決め、季節ものを含め25種類ほどある原酒の管理温度は、商品の回転率により変えているとのこと。

お客さんに良い状態で飲んでもらえるよう、日々の生産管理には特に注意されているそうです!

こちらはろ過機。酒の中の異物(タンパク質等)を取り除き、味や色を調整する機械です。

製品部はクレームが直接来る部署なので、クレーム0(ゼロ)を目標に取り組まれています。


ところで、麒麟山の一部商品は六角形の瓶が使われています。

こちらのラベルですが、丸い瓶であれば機械でラベルを貼るところ、六角形の瓶はそういった設備がありません。

では、どうやってラベルが貼られているかというと?

……すべて手作業!

ということで、生徒さんがラベル貼りにチャレンジ!

貼った商品は実際に出荷されるとのことで、見ているこちらが緊張してしまうほど皆さん集中していました…。

作業が終わると、「1日中同じ作業をやっているんですか?」等、自主的に質問する姿が見られました。

ちなみに、1日同じ作業をされているそうです!

製品部は単純作業が多く、日々の生産管理等の苦労はありますが、地元の米と水から造った酒でお客さんに喜んでもらえると嬉しく、やりがいを感じるとのことでした。


「地元ってどんなところ?」と聞かれたら、答えはいろいろあります。

地元の町100%の酒があって、その商品をひとつ紹介することで、米にも水にも恵まれた環境で、その自然を守っている人がいて、その中で酒を造っている人がいると伝えられることも、また恵まれているというように感じられました。

製品部の皆さん、お話ありがとうございました!


※この記事は新潟清酒の魅力を発信する【ぽんしゅびより】から許可を得て転載しています。


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