第3回 日本酒を製品化し、出荷する~ラベル貼るぞ貼るぞ貼るぞ♪ 【ぽんしゅびより|阿賀黎明高校】
前回はこちら:第2回 日本酒を営業する~ミスター麒麟山!
酒は酒のまま蔵の外には出せません。瓶に詰めないと!
今回は製品部を見学します!
こちら、普段の蔵見学では見られない施設です。
建物の中には、ズラッと並ぶタンク。こちらに入っているのは「原酒」です。
店頭に並ぶ日本酒の多くはアルコール度数が15度ほどですが、出来立てである原酒の度数は17~21度ほど。
多くの日本酒は、度数を調整するため原酒に水を加え、瓶に詰められます。(加水、割り水と言います。)
日本酒は滅多に腐りませんが味の劣化が起こるため、温度管理が重要です。
営業部と相談しながら瓶に詰める量を決め、季節ものを含め25種類ほどある原酒の管理温度は、商品の回転率により変えているとのこと。
お客さんに良い状態で飲んでもらえるよう、日々の生産管理には特に注意されているそうです!
こちらはろ過機。酒の中の異物(タンパク質等)を取り除き、味や色を調整する機械です。
製品部はクレームが直接来る部署なので、クレーム0(ゼロ)を目標に取り組まれています。
ところで、麒麟山の一部商品は六角形の瓶が使われています。
こちらのラベルですが、丸い瓶であれば機械でラベルを貼るところ、六角形の瓶はそういった設備がありません。
では、どうやってラベルが貼られているかというと?
……すべて手作業!
ということで、生徒さんがラベル貼りにチャレンジ!
貼った商品は実際に出荷されるとのことで、見ているこちらが緊張してしまうほど皆さん集中していました…。
作業が終わると、「1日中同じ作業をやっているんですか?」等、自主的に質問する姿が見られました。
ちなみに、1日同じ作業をされているそうです!
製品部は単純作業が多く、日々の生産管理等の苦労はありますが、地元の米と水から造った酒でお客さんに喜んでもらえると嬉しく、やりがいを感じるとのことでした。
「地元ってどんなところ?」と聞かれたら、答えはいろいろあります。
地元の町100%の酒があって、その商品をひとつ紹介することで、米にも水にも恵まれた環境で、その自然を守っている人がいて、その中で酒を造っている人がいると伝えられることも、また恵まれているというように感じられました。
製品部の皆さん、お話ありがとうございました!
※この記事は新潟清酒の魅力を発信する【ぽんしゅびより】から許可を得て転載しています。
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