
2. Mucca Pazza(アメリカ) - Alarm! The TAPE 11 - side A
音楽フェスに行くと名前すら知らなかったバンドやアーティストのパフォーマンスを見る機会がある。それが平凡であれ感動であれフェスに行く目的はそういう機会に遭遇するためでもある。
私の選曲がオールジャンルにまたがっている狙いも同じだ。例えば今回紹介する2曲目。日常でブラスバンドの演奏をわざわざ探して聴くことなどめったにない。
そんなささいな非日常を曲間に挟むことでプレイリストの顔ぶれは多様になり、ミックスはより個性的になる。
1. Amy Winehouse - You're Wondering Now
2. Mucca Pazza - Alarm!
3. OK Go - Television, Television
4. BUCK-TICK - スブロサ SUBROSA
5. Escuela Grind - Turbulence
6. Nada Surf - Moon Mirror
7. Angela Aki - 宇宙
8. Jamie xx feat. The Avalanches - All You Children
9. Sparklehorse - Cruel Sun
2. Mucca Pazza - Alarm!
マッカ・パッツァはシカゴで活動するブラスバンド。総勢30名というからバンドというよりは集団というのが適切だ。ウィキペディアによれば、2004年から現在まで数々の管楽奏者が入れ替わり立ち替わり在籍しているようだ。
そもそもどうして私がこの集団について知る機会を得たかというと、先頃リリースされたキム・ディールの新作に、クリス・ディクソンというトロンボーン奏者のクレジットを見つけたことがきっかけとなる。

気になってクリス・ディクソンについてさらに調べたところなにやらマッカ・パッツァという気になるバンドの在籍歴があるではないか。そんなところから興味が湧きマッカ・パッツァの音源をあたってみた。
そこで見つけたのが TDC のこの映像である。絵面だけでもう最高ではありませんか。
残念ながらこのショーではクリス・ディクソンの名はクレジットになかったが、全編ほんとうにブラスバンドの演奏だったのは良い意味で面食らった。さすがシカゴの面々である。一筋縄にはいかない。
今回、エイミー・ワインハウスのレゲエソングに続いてピックアップしたのが彼らのデビューアルバム「A Little Marching Band」からの一曲。エレキギターと原始的なパーカッションが絡む、はっきりいってヘンテコなナンバーだ。
日常的に聞き慣れない音楽だからこそあえて他ジャンルの楽曲と並べてミックスしてみたくなる。その心は、こんな曲を聴かせてしまう機会を世界のどこかの知らない誰かに与えたいのだ。聴く人を良い気分にさせるだけがDJの仕事だとしたら、ちょっとつまらないではないか。
3曲目はプロモーションビデオでお茶の間でもお馴染み、OK go。
ミックステープはMixcloudで公開中。
