4本ジャ:3度進行はすごく大事
僕の大好きな曲はLullaby Of Birdland。
ツーファイブがメインで構成されている曲だ。調はFマイナー平行調Abメジャー。ありふれた調ではないけれど、転調はないからフラット4つ通しで行ける曲だ。
(ちなみにYoutubeリンクのジョージ・シアリングの演奏はDマイナー&Fメジャー。フラット1つ)
でも難しいんだな。これが。
コード進行の展開が早くつまづき易い。ずっと練習してるんだけど、なかなかスムースに左が動かない。
なんで難しいのかと考えてみたら、やっぱり繋ぎである。ツーファイブはさすがに慣れている。その間でつまづく。
最初2小節がFマイナーの1 6 2 5。でもGが m7(b5)ではなく 7th(b9)である。覚えるしかない。3小節目でトニックFマイナーに着地。次にDb^7である(黒本進行)。
邪魔くせえ。なんだこれは。FmからDb^7。マイナートニックから長3度下への進行。Aマイナーで考えるとAm7からF^7。やらなくてもいいよね。
面倒くさいから取っ払ってみるとFm から Bbm7。ありふれた4度進行である。
面白いね。FmからDb^7の下への長3度進行、そしてD^b7からBbm7の下への短3度。全体で見ると Fmから Bbm7は 4度進行になってる。
このDb^7がマイナーからメジャーへの架け橋になっているのだ。移調をマイルドにしているのだ。
3度進行は4度進行を、よりマイルドにできる。(7thじゃなければ)
次の4小節目がAbメジャーのツーファイブ。Bbm7 - Eb7。ここは問題ない。
次、5小節目からはAbメジャーの3625。前のEb7からは短3度下のCm7。これも近い。
7から8小節目。Db^7 からGm7(b5)。これはトライトーン進行。
最後がFマイナーへのツーファイブ。最初に戻る。C7が肝で、ここで一気にマイナーの雰囲気になる。
...
しまった。
「Lullaby Of Birdlandは、3度進行を意識するとわかり易い」という記事を書こうと思ったが、ぜんぜんダメだ。
改めて、この曲が難しいと思い知っただけである。
ジャズは難しいのだ。
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