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田んぼの整備について② 美味しいお米の育てかた#034

畦草を刈るということ


田んぼの畦はイネの生育のため

水を留めておく重要な構造です。


また、丁寧に管理された畦は風通し良く

実に清々しいものです。


稲を心地よく育てるには

畦が健康的である必要があります。


畦草は地域にもよりますが

年間5回~7回程度の周回が平均ではないでしょうか。


畦草の丈について


畦草はできるだけ短く刈るのが理想です。

常に短く刈っておくことで

イネ科の草が芝のようになっていきます。

しかし、日々の他の作業などで

畦の整草ができない場合もあり

短い状態を保持し続けるのは難しいこともまた現実です。

ですので、 畦草の管理は

栽培規模によって自ずと周れる回数が決まってくるかと思います。


畦を短くしておくと

細かい根が表層の土留めとなり

雨風でも決壊しにくくなります。

また、モグラやネズミなどの

小動物の住処になることを防ぎ

彼らが穴を開けることも少なくなるでしょう。


畦草が伸びてしまった場合は

根元から一度に刈るのではなく

上から数段階に分けて刈ると

刈った草の分解も早くなります。


一説には、畦草を根から刈ると

根が刈られたことに対する反発で

後の草の成長が早まるとも言われています。


しかし動物たちの影響がありますので

畦は高校野球少年さながらの

さっぱり坊主でキープするのをオススメしています。


また、日本の場合

地域によって違いはありますが

大体の場合は地域住民が畦草管理を

重要視していますので

短く管理するのに越したことはありません。

実験は目立たないところでしましょう。。


また、長く伸びてしまった草を

刈ったまま畦に置いておくと

その下で畦が緩くなり変形したり決壊することもあります。


その場合は、できれば持ち出すほうが

畦を健康的に保つことに繋がります。


そういう作業はなかなか骨が折れますので

基本的に畦草は伸ばさない方が良いと考えています。


目安としては膝下より伸びないようにする

固く頑丈な畦を保持することができると思います。


畦にものを置かない


就農間もない生産者にありがちなのは

収穫後に稲わらも畦に放置することです。


放置して一冬置いておくと

その下の畦は緩くもろくなって

壊れていることが良くあります。


これは稲わらによって土の腐植が進むためというのと

前述した小動物の棲家になるためと考えられます。


畦にとっては放置せずに

持ち出すほうが良いでしょう。



次工程の畦塗りをするためにも

畦草は刈っておきましょう。


畦を塗る際に草が入ると

後々、 草が腐植していき

畦がもろくなり壊れてしまう原因になりますので

注意が必要です。


田んぼはお茶碗のようなものです。

ボロボロのお茶碗では

中身がこぼれたり手に傷を負ったりしてしまいます。

やっぱりつるんと綺麗なお茶碗の方が気持ちがいい。

田んぼも小綺麗にしておくと

風が気持ちよく吹いてくれます。


続く

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