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北海道国際映画祭+倶知安の回顧録

映画館のない複数の市町村を中心に開催されている

北海道国際映画祭の倶知安セレクションに

「ゆずり葉学舎 イノチのシゴト第3回」を選定いただき、北海道倶知安に行って参りました。


一路、倶知安へ



北海道では電車のことをみんな「汽車」と呼びます。


昔の名残があってどこか懐かしい気分になるので、それを聞くとあー北海道だなあって嬉しくなる言葉です。


あと「Don't Mind」の「なんも〜」も胸アツ。

幼少時代を北海道で過ごした記憶をめくりながら

「汽車」で札幌を経由して小樽、そしてニセコ方面の倶知安へ。

今回は北海道のあとに山形に行く予定もあり、仙台国際空港から新千歳に向かいました。

40mmと旅をした



今回は映像でも使っているSONYのFX3でスチルを撮りました。


ちなみにレンズはVoightlander Nokton 40mm f1.2。

最近のものはだいたいこれがメインでストレスフリー。

この40mmだけでどこまで向き合えるか

「40mmと旅」というのが裏テーマです。

撮りたい人がいたら声をかけたり、逆にかけられたり。

コミュニケーションを撮りながらその土地や人の

雰囲気を感じ話を聞きその瞬間の

時間を止めていくような感覚が好き。


今回は仙台国際空港から新千歳へ



新千歳空港
札幌から少し乗ったところの桑園駅


小樽駅は旅行者が結構いて人気のようでした。


小樽から海辺を走る汽車。隣の人のメガネとジュースと汽車の季刊誌
まっすぐな道は線路でも北海道感がある
余市は農業が盛んな地域
右から倶知安の看板になんだかときめく
タクシーで倶知安公民館へ


旅路で1番驚いたのは

お米が北海道の農産物として主力になっていたこと。

40年前には考えられなかったことが現実に!

会場近くの広場からの羊蹄山。この季節よく見えるのは運がいいとのこと。ありがたや〜


トータル7時間ほどの移動で会場に到着。

なかなか汽車路が長かった。。一駅の間が結構距離あります。

さすが北海道。


ランチを食べ忘れ、ひたすら移動した結果

空腹の一線通り越しハイパー元気モードに!

断食のアレですね。たまには必要かもと思ったり。


倶知安に到着、そして映画祭へ


会場に着くと北海道国際映画祭の運営を取り仕切る

川島亜希彦代表と地元スタッフの皆さんが

暖かく迎えてくださいました。


私のプロジェクトやゆずり葉学舎の取り組みを

拾い上げてくださり、本当に感謝の念が絶えません。

選考を担当してくださった長谷川雅弘ディレクターをはじめ

担当者の皆様、本当にありがとうございました。

新進気鋭の映画監督の皆さん、役者さんの素晴らしい作品の中

上映作品として加えていただき、大きなスクリーンで、こうちゃんやゆきちゃん、ゆずり葉の子供達の姿を見て

映画というフォーマットでの上映体験に衝撃を覚えたのと

その嬉しさに胸がいっぱいになり、ただただ感動でした。

8日の上映後、監督として初登壇させていただき

校長のこうちゃんからのメッセージと作品の紹介。撮影に至った経緯、田畑のアプローチと子育ての共通点、

子供たちとの現場でのやりとりや、これから取り組んでいきたいものなどをお話しさせていただきました。

ご来場のみなさんに観ていただけたのが本当に嬉しかった。

北海道国際映画祭+倶知安のステージ


倶知安公民館の大ホールは本州の公民館にはない大きさ!緊張する〜


映画祭というだけあり

作品のほとんどはやはりしっかり作り込んだ映画作品。

本当に素晴らしい作品ばかりで

若い感性と時代性、長年温めていた企画を実現したものなど

多様なバックグラウンドがありました。


特にテレビやYoutubeなどの映像のトーンとはまるで違う

映画のトーン&マナーが大きなスクリーンでその威力を発揮していました。


美しい映像と音表現を通して心情が描かれ物語が紡がれていく。

本当にかっこいいんですよね。。あらためて映画の力。しびれました。。


いつも映画館で映画は見ているはずなんですが

今回はたくさんの監督に直に会って話をしたり

自分の作品が客観的に見れたこともあり

シネマ表現はちゃんと機能する媒体があってこそ発揮されるということが

いつもより腹落ちした感じでした。


もう完全に影響受けたので自分のアウトプットに昇華します。


とにかくひとつのカットに込めるエネルギーの大きさ。

また、ドキュメンタリーで激しい感情表現は生々しすぎるかもしれません。

その人の一生に関わるかもしれません。

だからフィクションというオブラートが機能している。

アイディアやひらめきでパンクしそうでした。。

北海道国際映画祭代表の川島亜希彦さん
「Rules of living」のプロデューサー:ジェフリー・ロウさん、監督:グレッグ・デールさん

30年前の日本に来た監督本人の体験をベースに描かれた作品。日本プレミア上映でした。


長谷川雅弘ディレクターの映画愛にアツくなりました
熊切和嘉監督と小嶋貴之監督

北海道国際映画祭中編部門審査委員長の熊切和嘉監督の「658km、陽子の旅」はロードムービー大好きな私としてはめちゃくちゃ大好物!絵が本当にかっこよくて菊池さんの演技もストーリーも最高です!

間に合わず本編を見れなかったのですが「帰ってこなかった男」は観客賞を受賞されていました!おめでとうございます!本編公開が楽しみです!

山村もみ夫監督、最優秀国際中編映画賞受賞
山村監督、川島代表

最優秀国際中編映画賞受賞した山村もみ夫監督の「せせらぎシアター」

!舞台挨拶でも会場を誰よりも盛り上げておられた山村監督。ドリーミーな映像美とユーモアたっぷりで涙あり笑いありの山村監督の人柄が詰まっているかのような楽しい作品でした!最優秀国際中編映画賞受賞おめでとうございます!

鴨井奨平監督と奥様の下薗絵里さん

僕は上映に間にいませんでしたが、予告編からして気になります!制作に関していろんなお話をしていただきとても学びになりました。おふたりといると幸せな気持ちになります〜!

鴨井監督夫妻と武田かりん監督

招待作品の武田かりん監督の「ブルーが笑えるその日まで」

監督本人の実体験から着想した物語は、繊細な思春期の心情の揺らぎがとてもファンタジックに描かれ、若い危うさの綱渡りがドキドキとする引き込まれる作品でした。武田監督の才能と努力と向き合う姿勢には感銘を受けました。


山村監督とZライフクライシス 白岩大志監督と脚本家渡部雅人さん

「Zライフクライシス」は今の世の中の問題を警告するような予言映画のようにも感じました。フィクションではありましたが私には実話のように見えました。機会がありましたらぜひ皆様一度ご覧ください。

懇親会にて山村監督・女優実倉萌笑さん・俳優卯ノ原圭吾さん・長谷川雅弘ディレクター


そのほかにもたくさんの素晴らしい上映作品がありました。

今回は倶知安でご一緒させていただいた皆さんのスナップと作品のトレーラーなどを紹介させていただきました。


お世話になった皆様、本当に心から感謝申し上げます。

ありがとうございました!



最終日は札幌をスナップ


ビートルズな日常
札幌駅
大通公園
神童あらわる
商店街曼荼羅
ラーメンワールドワイド
WARP!
ターミナル
夜の仙台国際空港



今後のイノチのシゴトプロジェクトについて


ゆずり葉学舎のこうちゃん、ゆきちゃんの取り組みを取材させていただき、2023年冬に完成した

ショートドキュメンタリー「ゆずり葉学舎」は

ショートショートフィルムフェスティバルinアジア2024でもノミネートされ、今回、北海道国際映画祭で上映作品として選定されたことにより

私の映像以上に益々世界が注目する取り組みの一つだと感じています。


また、イノチのシゴトで取材を行っている自然栽培の生産者を対象にした作品も同様に

世界の農業にそして多くの産業の自然との関わり方に重要な影響を与える可能性の塊だと考えています。

これらを貫く生命に関わる人々のビジョンの共通点を

皆さんに伝える作品として

今後は長編作品の制作を予定しています。


現在、企画段階のさらに前の状態ですので、あまり大きなことは言えませんが、形にできるように進めて行きたいと考えています。

今後とも皆様の温かい応援を頂けますよう

なにとぞよろしくお願いいたします!


いつもご覧いただき心から感謝です。

ありがとうございます!




映像制作をはじめとした活動費に使わせていただきます。ありがとうございます!