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#87. 与えられるよりも、与える幸せ


幸せにはいろんな形がある。

誰かから何かをもらうことで幸せを感じる人もいれば、人や動物とのつながりを深く感じて幸せを噛みしめる人もいる。恋愛で言えば、無我夢中で誰かを追いかける幸せがあれば、誰かに追いかけられ、愛される幸せもある。

これらの幸せはいつも対になっている。

どちらが上でも下でもなく、どちらも強い愛の表現だ。ただ、その中で私は「与える幸せ」に心が引かれる。


世の中では、自分を愛すること、自分を優先することが推奨されている。確かにそれは大事だと思う。でも私は、自分を犠牲にしてでも守りたいと思える人、愛したいと思える人がいることこそ、人生最大の幸せだと思うのだ。

愛されるよりも愛したい。
与えられるよりも与えたい。

そう思うのは、私にとって「与えること」が単なる行為ではなく、私自身を満たす大きな力になるからだろう。

例えば、誰かの笑顔が見たくて、つい頑張ってしまう自分。その瞬間に「なんて素敵な人を好きになれたんだろう」と心が満たされる。

その人が喜んでくれる姿を想像しながら、一生懸命何かを考えたり作ったりする時間は、純粋に愛そのものだ。見返りなんて求めない。ただ、その人が笑顔になってくれるだけで、胸がいっぱいになる。

一方で、「与えること」にも危うさがある。見返りを求めてしまったり、相手の愛を強制してしまったりすると、いつの間にか純粋な愛が重荷に変わることがある。

だからこそ私は、愛を「与えたい」と思える自分であり続けたい。何かをしてあげたい、喜んでもらいたい、そんな気持ちを持つ自分を大切にしたいのだ。



愛は不思議だ。与えるほどに自分が満たされていく。人はよく「与える側ばかりでは疲れてしまう」と言うけれど、私はむしろその逆で、「与えること」によって元気をもらう。


与えた先にある相手の喜びが、自分の心を満たし、さらに愛を注ぎたくなる。そんな循環を感じるたび、人生が豊かになっていく気がする。


「この人のこと、めちゃくちゃ好きだなぁ」と心から思える瞬間、それだけで自分の中にある愛情が溢れ出す。その気持ちを、これからもずっと忘れずにいたい。

与える幸せを、与えられる幸せを、どちらも大切にしながら生きていきたいと思う。


人生の中で、愛する人に出会えること。

それが、私にとって最大の幸せだと思う。


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