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佐々木、イン、マイマイン

こんなにいろんな人が集まって想いが込められてつくられた映画について、おもしろくないものなんてあるだろうかと最近よく思う。作品の上映直前、出演者さんたちからのメッセージ映像が流れ、大切なものを手からあたたかいまま渡されたような気持ちになった。

映画について何か語れるわけじゃない。できた映画ってみいんなおもしろくないわけない。たくさんある未開封の箱を開けてみたかどうかって違いになってくる。

何がきっかけになるかわかんない。おそらく12月くらいにこの作品が渋谷で公開していてポスターを見かけている。何か引っかかったけれど、なんじゃこれ?で終わっている。

その後今年1月くらいからking Gnuにどハマりして、井口理を経由しこの映画にたどり着いた。

帰らないお父さんを待って夜中ゲームをやってた時の表情があまりにも切なくて泣ける。自分の親もよく帰って来なかったから。うちの場合、理由はあとになって知ったしそのまま帰らず死んでた、なんてことにはならなかったけど、不安でしょうがなかったな。朝帰ってきて寝てるんだけど、いつもはいびきがひどくてこっちは眠れないくらいなのに、しーんとしてるので、足を踏んづけてみたりして。何やってんだ?って起きちゃったりして。

行かないでって言えなかった。ひとりにしないでって。さみしいって。本当に言いたいことって、口にしようと言葉にしようとすると、喉が詰まって言えなくなってしまう。

高校の時の友達を親友だと思っていたけれど、それも終わったことのように思う。私たち、ずっと友達でいようねって、約束しなかった。もう何年も会ってなくて、今何を考えているかなんて想像できない。新しいコミュニティに溶け込んで生成し創造もしている。自分だってそうだ。そしたら、いつまで親友だったのかな。

武蔵野館、めちゃ綺麗になっとった。いやリニューアル後に一回くらい行ってるはずなのだけど。映画が好きな友達に連れて来てもらって恋人たちの予感とかを観たんじゃないかと思う。30年以上前の話。恋人たちの予感はいまでも年末になると観たくなる映画。自分は演劇部にいたから映画より演劇のほうがLIVE感があって良いんだなんて言ってた。

この映画で、映画そのもののラストと舞台の演じているラストとダブらせて高揚感もダブらせて昇華させていくような感覚が、なんかすごいきらめいた。

このきっかけをつくってくれた井口さんに感謝。短かめのカットなのにすごい存在感だし、いろんな意味も含んでる、気がする。

こういうことがあると、誰かを好きになるといいことあるって思えてくる。

以上。

あ、4.16からの戦メリ観たい。

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