映画「aftersun/アフターサン」みました⚠️ネタバレあり
前情報なく、夏っぽい映画だし観たいな〜と軽い気持ちで観に行きました。
観終わった後、誰かと来なくてよかったと心底思いました。
全然爽やかな旅行映画じゃないわ。
A24っぽさはクラブ?で叫んでいるような場面と美しい旅行の場面とが交互に流れるところかなと思います。クラブ?のところは人に言えない悩みを心の中で叫んでいるのかなと自分は感じました。親にも友達にも言えないような苦しみって誰しもありますよね…
自分ではどうしようもないことに悩み、挫折した人、鬱を経験した人なら痛いほどわかる内容だと思います。あのベッドの上で泣くところとサイレントで叫んでるところ、鬱々としていた頃が思い出されて苦しくなりました。よくベッドの上で泣きたくなったり、お風呂でおおきな声で叫びたくなってたな…
友達と観に来てたら気まずすぎる。
ただ映像としては、とても綺麗です。海やプールの水、空の青さが眩しすぎる。綺麗すぎて、なんだか楽しいことしか考えちゃいけないんじゃないかって気持ちになりました。すっごく楽しかった後、寂しくなったり辛くなる時ありませんか…
ビデオカメラや水中カメラ、ブラウン管テレビの反射と鏡を用いたシーンなど幅広い映し方をしていて面白かったです。ビデオカメラを使用しての映像はNew jeansのDittoを思い出しました。ホームビデオ感がたまらない。
親子でイヤホンを片方ずつつけてラジカセで音楽を聴いてるところもグッと来ました。
私は今でこそ穏やかな日々を送っていますが、数年前は自分が描いた理想とあまりに現実が違いすぎて毎日絶望し自分を責めていました。
何も叶えられない、何もできない、価値がない。そう自分に言い聞かせて一人で泣くような日々でした。
少しずつ時間をかけて自分と現実を受け入れ、いろんな人生があると知り、だんだんと生きやすくなりました。
バイトをはじめてから、稼いだ自分のお金でいろんな場所に行ったり、携帯料金の支払いをしたり、コンタクトを購入したりと、必要経費を自分で稼ぐことで親への申し訳なさがなくなりました。バイトをするといろんな人との出会いがあったり、自分の適正を知ることができるので自分にとっては大きな一歩でした。憧れの場所でバイトできて、やってみるもんだな〜挑戦してみるもんだな〜と思います。
また就活で壁にぶつかっているけど、なんとか折り合いつけて決着つけたいです。絶対できる。
またしんどくなりそうになるけど、まあいっかそういう時もあるよな精神で頭の中にベールかけて深く考えないようにしないと…深追いすると沼から抜け出せなくなるので…
『怪物』を観た時にも思ったのですが、子育てって大変だなと思います。この2つの映画観た後「親大切にしよ、いつもありがとって伝えよ」って思う。ママやパパの苦悩は大人になってからやっとわかってくる。私の苦悩もママやパパに伝わらなかったけど、背負いきれないよね、流石に。自分で精一杯なのに、もう一つの命育てるなんて考えられない。兄弟たくさんいるお家も本当にすごい。本当に偉大。
最終的な感想としては、私は一人で映画観る方が好きなんだなと思いました。観てすぐ感想が出てくるものもあるっちゃあるけど、この作品みたいに過去の自分を省みて消化したい時もあるから。