就労継続支援B型事業所「KULIA LAB(クーリアラボ)」ってどんなところ?
株式会社小松総合印刷が一部出資をした株式会社クーリアラボは、5月1日から就労継続支援B型事業所「クーリアラボ」を開所しました。今回はライターさんに記事にしていただいたクーリアラボの様子をお届けします。
2024年5月1日より、株式会社小松総合印刷のグループ会社が設立した就労継続支援B型事業所「KULIA LAB(クーリアラボ)」が開所しました。今回はクーリアラボの役割や、小松総合印刷グループならではの特徴などについてお届けしましょう。
障がいのある方の“働く”をサポートする「就労継続支援B型事業所」
天竜川の東、三峰川の南に位置する伊那市東春近地区にオープンしたクーリアラボ。ここは障がいをもつ方が一般就労を目指してスキルアップできるよう支援する「就労継続支援B型事業所」という機能をもつ施設です。
就労継続支援B型事業所を利用できる方の要件は、原則18歳以上で、身体障がい、発達障がいを含む知的障がい、難病などがあり主治医から利用の了承を得ていること。さらには、就労経験があり一般企業に雇用されることが困難になった方、50歳以上に達している方などが要件となります。
「就労継続支援A型事業所」という、似たような役割を担う施設もあります。A型とB型の大きな違いは、雇用関係の有無。A型は雇用関係があり最低賃金が保証されますが、B型は雇用関係がなく、工賃が賃金として支払われる仕組みになっています。そのためB型はA型に比べて収入が少なく不安定という側面はありますが、利用者の状態によって仕事内容や労働時間が決められるというメリットがあり、一般就労へのステップの第一歩として利用されることが多い場所なのです。
高い目標工賃設定、安定的な仕事の供給、有資格スタッフの充実
クーリアラボは、おもに上伊那8市町村在住で厚生労働省が定める就労継続支援B型事業所の要件(※)に当てはまる方を対象に、小松総合印刷の印刷事業に関連する軽作業、PC作業などの作業をとおして利用者がスキルを学べる場を提供していきます。仕事量が安定していること、単純作業だけではない多様な仕事を経験できることは、小松総合印刷のグループ会社としての強みと言えるでしょう。
作業は基本的に東春近の事業所内で行われますが、利用者のステップアップ具合によっては、伊那市横山地区にある小松総合印刷本社内など一般就労により近い環境で就労訓練を行うことも可能です。月工賃を、長野県の平均の約2倍にあたる30,000円以上を目指すとしていることも、仕事量が安定しているという強みをもつクーリアラボならでは。
クーリアラボのもうひとつの大きな特徴は、社会福祉士・介護福祉士をはじめ、初任者研修や教員免許などの資格をもつスタッフが在籍していることです。経験豊富なスタッフがご本人やご家族、関係者と話し合いながら、一人ひとりの障がい特性に配慮した仕事内容や労働時間を設定します。
このように、仕事内容だけでなく金銭面や労働環境などさまざまな面で利用者の働きがいを支える仕組みを用意しているのが、クーリアラボなのです。
※就労経験があり、年齢や体力の面で一般企業での就労が困難となった方、50歳に達している方、障害基礎年金1級を受給している方、就労移行支援事業者などによるアセスメントで、就労面の課題が把握されている方
働く頻度は利用者次第。1日からでもOK!
就労継続支援B型事業所は、身体的、知的な障がいをもつ方だけでなく、さまざまな事情で引きこもりの状態となり社会と接点を失ってしまった方なども利用することができる施設です。事業所自体は月曜から土曜までの9時~16時にオープンしており、毎日でも、1日だけでも、希望する頻度で利用することができます。
「働き方にはいろんな選択肢があります。それをご本人やご家族に知ってもらい、一歩目を踏み出してほしいと思っています。どうしたらよいかわからないという方は、ぜひクーリアラボへお越しいただき、私たちにご相談いただきたいですね」
(クーリアラボ スタッフ)
クーリアラボでは、随時見学や体験を受付中です。4月末に行った体験会では、名刺やヘルプカード作り、キャンドル作りなどを実施しましたが、体験内容もご本人のスキルに合わせて用意していく予定です。「社会への第一歩を踏み出したい」、「家族がやりがいをもって働ける場所を探したい」という悩みを抱えるご本人やご家族の方、まずは気軽にクーリアラボへお問合せください。
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