きっかけは、きっと些細なこと。
ついに出てしまいました、非常事態令。
バンコクを始めタイ全土で感染拡大が急激に進んでいたので、避けられないなとは思っていましたが。
コロナに限らず、こういった情報は在タイ日本国大使館より在住邦人や滞在者宛に一斉メールが来る仕組みになっています。
今回も、タイ政府から発出された非常事態令をもとに大使館で和訳、私たちにお知らせが届きました。(大使館のみなさん、いつもありがとうございます。そしてお疲れ様です)
以下は、4月17日(土)に届いたメールより一部抜粋。
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・4月16日、タイ政府は、国内全都県を感染状況に応じて2つのゾーン(最高度管理地域(赤ゾーン)および管理地域(橙ゾーン))に再分類し、それぞれの地域ごとに適当な防疫措置を定める旨の「非常事態令第9条に基づく決定事項(第20号)」を発出
・これにより、飲食店・販売店等の営業時間短縮、飲食店内での酒類消費禁止、越境移動の中止ないし回避要請ほか各種措置がとられます。
・本措置は、4月18日から適用。
第1項 禁止事項
(1)全ての学校及び全段階の教育機関の建物及び場所の、授業、試験、研修、諸活動を実施するための使用を禁ずる。
(2)当局職員からの許可がある場合、または当局が実施する活動や検疫のための活動を除き、50名以上が参加する活動を禁ずる。
第2項 娯楽施設および感染拡大の危険性のある場所の閉鎖
各都県知事に対し、娯楽施設および右類似施設、パブ、バー、カラオケ、入浴施設、個室付浴場、ないしこれらに類似する施設について、各都県の感染症対策委員会の同意に基き、最低14日間の一時的な閉鎖を検討せしめる。
第3項 地域の決定
(1)最高度管理地域
バンコク都、コンケン県、チョンブリ県、チェンマイ県、ターク県、ナコンパトム県、ナコンラチャシマ県、ノンタブリ県、パトゥムタニ県、プラチュアップキリカン県、プーケット県、ラヨーン県、ソンクラー県、サムットプラカン県、サムットサコン県、サケーオ県、スパンブリ県、ウドンタニ県、以上18都県を最高度管理地域とする。
(2)高度管理地域
上記(1)以外の59県を高度管理地域とする。
第4項 地域毎の防疫措置
最低14日間、当局が定める防疫措置を遵守しつつ、以下の条件の下で各種施設の使用、事業ないし活動を認める。
(1)最高度管理地域
ア 飲食物の提供に関し、店内での飲食は午後9時までとし、持ち帰り用については午後11時までとする。
イ 酒類の店内消費を禁ずる。
ウ 百貨店、ショッピングセンター、コミュニティモール、ないし類似の施設は、入場者数を制限しつつ、営業時間を午後9時までとする。但し、ゲームセンター、遊戯施設は閉鎖せしめる。
エ コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ナイトマーケット、路上販売は、営業時間を午後11時までとする。従来24時間営業を行っている施設については、営業開始時間を午前4時とする。
オ 競技場ないし運動施設、ジム、フィットネスは、営業時間を午後9時までとする。試合については、入場者数を制限した上での実施であれば、これを認める。
(2)管理地域
ア 飲食物の店内での提供を午後11時まで認める。
イ 酒類の店内消費を禁ずる。
ウ 百貨店、ショッピングセンター、コミュニティモール、ないし類似の施設は、入場者数を制限しつつ、営業時間を午後9時までとする。但し、ゲームセンター、遊戯施設は閉鎖せしめる。
第5項 越境移動の中止ないし回避
不要不急の旅行の中止ないし延期を求める。特に、上記で定めた最高度管理地域への入境は、自身の感染および感染拡大を助長する危険性があるため、右を避けるべきである。
第6項 社会的活動
パーティ、宴会ないし類似活動については、伝統行事や感染防止のための十分な措置を施した場合を除き、当面の間、これらの中止を求める。
第7項 適切な事業
民間の法人および個人事業者に対し、当面の間、職場以外での勤務や交代制での勤務、もしくは感染拡大を防ぐために適切な形態での事業の実施を求める。
第8項 感染者への措置
関係当局に対し、教育施設、大学、ホテル、会議場、民間施設に協力を仰ぎつつ、感染者の隔離用の施設の早急なる設置を指示する。
第9項 防疫措置の見直し
上述の各種措置は、状況に応じて見直しが行われ、首相による裁可が随時仰がれる。
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これによって、わたしの生活で影響がでてくることといえば、
息子の学校が、新学期から自宅でのオンライン授業になるということ、そして5月頭に予定していた国内旅行を延期せざるを得ないこと。
学校からは、始業式は中止とし、追って詳細連絡をするとのとこ。また、旅行についても日程変更で調整をして貰えそうなので、とりあえずは一安心。
もう、こうなってしまうと成るようにしかならないので腹くくって、できること、楽しいこと考えようと、静かに前向きになっています。
自分の機嫌は、自分でとるしかない。
普段はシャワーで済ませているところ、
久しぶりにお湯に浸かってのんびりすると、
なんとなく冷静になれた。
悪い思考が、汗と一緒に流れでたのかな。
そんなんで、何となく今日はプリンでもつくってみるかぁ〜、作ったことないけど、となるから人間ってやつは不思議だ。
だって、わたし、普段はお菓子作りをしない人間。材料を用意して、計量して、色んな器具用意して、たくさんの工程があって。それだけで重い腰が上がらない。
バレンタインとか家族の誕生日とか、えいや!とがんばって、それでも年に片手で数えられる程度しか作らない。
嫌いじゃなくて、基本ずぼらなのだ。
そんな自分がねぇ、どうしたんだよ、と感慨深い。
人は変わる、変われる。
きっかけなんて、きっとほんの些細なもの。
コロナで暮らしとか仕事の仕方とか、当たり前だったことが、ある日突然当たり前じゃなくなったみたいに、いろんなものが真っさらになって、
リセットされて。
知らず知らず自分を狭めていたものや枠が取っ払われたら、案外自由で心地よかったりする。
きっと、今まで見たこともないこと、やったこともないことも、たくさん飛び込んでくるかも知れない。だから、与えられたこの時間には、意味があるんだろうな。
そうそう、プリン。
じつは生まれて初めて作ったのです。
いまはネットでちょちょいと調べたら色んなレシピが出てきて便利。いちばん工程が短く、道具も少なく簡単なやり方のものでつくってみた。
それなりに美味しかった。美味しかったんだけど、カラメルが、納得のいく味にならなかったので、悔しくて、また今日もつくってる。
おもしろいな自分。
ちなみにプリンは断然『固め派』です。
理想は、西荻窪にある『こけし家』のプリン。
ほんとうに大好きで、たまに主人が仕事帰りにひょっこり買ってきてくれたりしたのが、嬉しかった。家族3人で食べた幸せの味。
▲こけし家のプリン。好きで写真残ってた。
ちなみに、こけし家は西荻窪にある老舗フレンチレストラン。毎月第二日曜に開催している名物の朝市では、美味しい料理やパンをお手頃価格でいただける。
http://www.kokeshiya.com/
昔ながらの固めで素朴なプリン。
日本に帰ったら、また食べたい。
時間が思いの外、たっぷりできたから、
これからの時間、私的には「お篭りラボラトリー」と思ってる。いろいろ探究、研究する時間。
いま、早速着手しているのは、コーヒーの飲み比べ。タイには美味しいコーヒー豆がたくさんあるので、片っ端から、家で挽いて、淹れて、テイストを記録する。これが結構おもしろい。
味覚で感じたことを、言語化するのだけれど、
感覚や語彙力が研ぎ澄まされるようで、じつにおもしろい。コーヒー豆については、またあらためて書きたいと思う。
まずは、手軽にスーパーで買えるドイチャンコーヒー全4種類を買ってきた。豆のストックがこんなにたくさん冷凍庫にあるって幸せ。
普段から、豆の在庫が少なくなってくると不安すら覚えるヤバいひとです。
この他にもまだまだ飲んでみたい魅力的なコーヒー豆が、タイにはたくさん。
そして、タイ滞在中にアカ族の方のコーヒー農園を訪ねて、豆が育っている所、収穫の様子、どんなひとがどんなふうに豆にたずさわっているのか…、
それを自分の五感で味わいたい。
そんな日が来るように、まず今は自分と家族の
感染対策をしっかりしつつ、それでも気を楽にしながら、この時間を大切に過ごそうと思います。