たくらみ
久しぶりにノートにログインしたので不定期の日記を描くことにしました。
突然だけど音楽っていいよね
うちの子日記 in 旧薔薇院
降薔の自室にアプロが訪れた。
彼女の手元を見ると新品のレコードがあった。
「視野が広がるかなって、わざわざ持ってきたんだよ」
再生機器はこの部屋にない。
どうやって聴けというんだろうか。
「考えなしってわけじゃないよ私だって」
するとドアを解体して大きな蓄音機を運び込んできて慣れた手つきでソファの横にセットした。
それを眺めていたらどんな曲が流れてくるかワクワクしてきた。
「悪くないでしょ?古風趣味の降薔ちゃんなら!」
部屋のソファに腰掛けて私を呼んだ。
「ねーさんありがとう、お茶の用意しとくよ」
降薔は準備中にポットの湯気を眺めながら、
「クラシックかな、ワルツ?意外にジャズかも?」と考えていた。
結果、聴いたことのない民族音楽だった。しかもレコードだから本来の音とは似ても似つかない物になっているのだろう。とても珍妙な音がした。
おわり