マイクロ法人を経営するうえで必要とされる会計知識はどのくらいのレベルか?
マイクロ法人の決算処理を行うために、簿記検定は必要か?
私は2022年4月にマイクロ法人を設立して、 2022年12月に1期目が終わったところです。税務申告は2023年2月に行いました。
マイクロ法人をやりたいけれども、 会計を自分でできるかどうか不安だという人もいるかと思います。
マイクロ法人の決算を行うために、簿記検定は必要なのでしょうか?
この点について、私の感想は、簿記知識は必須だが、簿記検定を受ける必要はないということです。
簿記3級すら不要かと思いますし、私も簿記3級の受験すらしていません。必要な知識レベルはかなり低いので、これからマイクロ法人をやりたいと思っている方は安心してよいと思います。
昨年の法人決算について
では、私が昨年、どのように税務申告に取り組んだのか簡単に説明します。
まず、私の法人は12月を 決算月としていたのですが、11月くらいから簿記3級の勉強を行いました。ここではココナラで簿記学習の個人レッスンを受講しました。
その後、 決算書類の作成を行ったのですか、 そこで感じたことは 簿記3級レベルの学習は必要ないということです。 正確に言うと、 簿記検定で要求される知識と、法人の決算手続きで要求される知識に乖離があり、 検定の勉強が そのまま決算手続きに役に立つわけではないということです。
私の場合、個人レッスンを依頼したのですが、最初の数回の講義は検定の学習を行ったのですが、途中からは簿記検定から離れて、決算書作成のための仕訳方法について、教えていただきました。当初は、 簿記3級レベルの知識が必要だと思っていたので、これはけっこう意外でした。
もう少し具体的にお話しすると、 実際に決算書類を作成してみると、 仕訳が厳密にできていなくても決算書類を作成できることが分かったのです。
つまり、 検定試験であれば正確な仕訳が求められるのですが、 決算書類の場合、 仕訳が多少正確でなくとも最終的な数値が合っていれば問題ないということです。
例えば、 クレジットカードで購入した場合、 正確にはクレジットカード払いでの仕訳が必要かと思いますが、 実際には現金で支払ったと仕訳しても 金額さえ合っていれば 税務申告上は特に問題ないです。
他にも、給与や社会保険料の支払いでも実際は給与からの天引きという仕訳が必要なところを、そのまま現金で支払った旨の仕訳をしても 最終的な金額が合っていれば問題ありません。
マイクロ法人の決算処理と簿記知識について、私の感想
このように実務上の会計は 検定での学習とは 重要なポイントが異なるというのが私の印象です。
もっとも、 簿記の学習が全く不要というわけではありません。
簿記の基礎の基礎についてはやはり必須かと思います。
具体的には、借方と貸方を一致させることや、 最低限の 勘定科目の名称などです。
これらさえ 理解していればあとは 会計ソフトに入力するだけで、決算書類も出力できます。
これらのことからマイクロ法人を経営する上で、必ずしも 簿記検定レベルの学習が必要なわけではないと思います。
会計知識のハードルは意外に低いので、 この点はそれほど心配せずにマイクロ法人を運営できるかと思います
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