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大学で勉強する時のワザ その6

注:この文章の経緯についてはその0をごらんください。その5の続きです。
この春大学生になった方,おめでとうございます。嵐のように半月過ぎたのではないでしょうか。めまぐるしい毎日と思いますが,自分が大学に入った意味,入れた意味を忘れずに過ごしてもらえたら,と願っています。

さて,今日は,大学図書館について書こうと思います。

みなさんは大学に来る前に,図書館,図書室を利用してきましたか? 使ったことがあるとしたら学校図書館か公立の図書館だったのではないでしょうか。よく使っていました,という人と,足を踏み入れたこともない,という人にきれいに分かれるのではないかと想像します。

大学,といってもいろいろあるので一括りにするのは無理があるのかもしれませんが,あえて,言います。大学の図書館はそれまでに知っているどの図書館とも違う場所です。せっかく大学生になれたのに,大学図書館のすごさを知らないまま卒業しちゃったりするのは本当にもったいないです。まだ行ったことがないのなら,是非行ってみるべきです。大学図書館には普通に生活していたらまず見ないような本がたくさんあります。一つ一つが高校までより桁一つ高い教科書。買っても使いこなせない本もたくさんあります。そういうものは,図書館で読むと良いと思います。あと,古い本。絶版になってしまった本。専門書はわりと絶版になってしまうことがあるので,そういうものには図書館でしか会えません。研究者になってからはやはり論文でお世話になりました。学生の頃はまだオンラインのサービスが発達していなかったので,ネットで目録を探して,キャンパス内の一番大きな図書館に自転車で出かけてコピーしてました。歳がバレますね。海外生活から戻ってきた後はほとんどの論文がオンラインで閲覧できるようになり,とても便利になりました。図書館に足を運ぶ回数は減りましたが図書館のお世話になっていることには変わりありません。ただ,この恩恵を受けられるのは大きな大学や研究所に所属している時だけ。小さい組織だとこういうときにがっかりすることがあります。

話がそれました。入学したての学生さんにとっては,貴重な文献がどうこう,という話はまだ関係ないかと思います。ただ,そういうアカデミックな雰囲気が手の届くところにあるという感覚を味わえる場所なのではないかと。ちょっと勉強の気分が引き締まると思います。

大抵の図書館には閲覧のコーナーのほかに自習スペースもあると思います。自宅,自室でなんとなく勉強に集中できないときは,こういう少し引きしまった空気の中で取り組んでみるのも良いのではないでしょうか。

大学の1,2年生って大学の中に決まった居場所が持ちづらいものです。講義のたびに大きな荷物を持って流浪の民になるしかない,というか。時間割にできた空きコマをどう過ごしていますか? なんとなく友達と喋って,スマホを見て,で1時間潰してるという場合,もし行けるならその時間を図書館で過ごしてみたらどうでしょう? 自習スペースで課題をやるにしても,知らない本の背表紙を眺めるにしても,今までと違う気持ちになれるのではないかと思います。毎週のルーチンの中に「ここは図書館」という時間をとること,オススメしたいです。

図書館の使い方は各大学で違うでしょうから,各々の大学の図書館へ行くか,HPなどで確認してください。大きな大学の場合,大学に一つの大きな図書館と,各学部学科に図書室があることも多いと思います。図書館に「資料館」が併設されていることもありますね。どんな本があるか,どんなスペースがあるか,どんなサービスをしているか。特に目的がなくても,まずはぜひ「探検」してみてください。


#大学
#初年次教育

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