おすすめの絵本: キュッパのはくぶつかん
講義資料が途中なのですが,年内最後におすすめの絵本を紹介したいと思います。
この本に出会ったのは、今中学生の娘が字を読むか読まないか、くらい小さかった時です。外出先で、娘と1時間以上バス待ちしなければならなかった日、バス停近くのミュージアムショップに平置きされていたのを見つけました。娘は表紙に一目惚れだったので、私はバス待ちをとにかくご機嫌に過ごして欲しくてのその場で購入しました。お天気だったし、バス停のベンチで読み聞かせしてたら時間が稼げるな、という打算でした。ところが読み聞かせしてたらその内容に私の方が度肝を抜かれて感動してしまって、それ以降、お気に入り絵本の座不動の一位です。
出版元の福音館書店のサイトの紹介文では、
とあるように、物語自体は丸太(?)の男の子ががんばるかわいらしいお話なのです。が、彼の軽やかな思考、行動力、自分の意志に忠実に行動するところ、それを見守るおばあちゃんの懐の広さ、どれも私の常識の斜め上で、それが作者の意図したところかはわからないけど、とても開放された気持ちになりました。今、毎日の生活で息苦しさを感じている人にぜひ一度読んでもらいたいです。読んでも周りの状況は変わらないけど、受け取る自分の気持ちは変わるかもしれない、変わったら、新しい世界が見えるかもしれない、そんな可能性を秘めた絵本だと思います。
講義資料の続きは、年明けになりますが、完成まで続けたいと思います。