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闘う夏休み・旅の記《第一弾》1日目
夏休み到来
夏休みに入ると同時に、迷走していた梅雨がどこかへ行ってしまった。ひたすら暑い日々がやって来た。
週2日の通勤でも、それが1ヶ月まるまるなくなるのは、やはりうれしい。しかし同時に、孫たちの学校が休みになるのは、ある意味恐怖である。
今年の夏休みは二つの旅行を計画した。もちろん「アジア一人旅」なんていうのは、もはや夢の話。一つは「うどん県讃岐の旅」、もう一つは「復活キャンピング」。コロナで自粛していたキャンプだが、今年は比較的近場で予約を入れる。しかし、第7波の渦中にある今、ちょっと複雑な気分・・・。
うどん県讃岐へ
早朝7時。愛車ハリアーに荷物を積み込み、いよいよ出発。本日の宿泊地は、香川県坂出市の「休暇村讃岐五色台」。
「中国道~阪神高速7号北神戸線~神戸淡路鳴門自動車道~高松自動車道」が主なルートになる。渋滞もなく、快調な滑り出しだ。
明石海峡大橋を渡り、淡路S.Aで小休止したあと、一気に淡路島を縦貫する。
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最後に鳴門海峡に架かる大鳴門橋を渡りきると、そこは「うどん県香川」である。
ところで、香川はなぜ「うどん県」と呼ばれるのか?
讃岐うどんが大阪に進出してきたのは、1970年の大阪万博が始まりだと言われる。しかし「うどん県」という呼び方は10年ほど前からのもののようだ。
香川県は、うどん製造に必要な「小麦・塩・醤油・いりこ」がすべて揃うことが「うどん県」と呼ばれる大きな要因らしい。
今年になって2度も襲ってきた胃痛のときも、「うどん」で生き延びたほど、うどん大好き人間なので、「本場で讃岐うどんを食べる」ことは、今回の旅の楽しみの一つだ。
大鳴門橋を渡って鳴門市に入ると、左手に大塚国際美術館がある。西洋名画を陶板で再現して展示する大美術館だ。行きたいけれど・・・パス。
今回の旅はそんな旅ではない。
香川県は「瀬戸内国際芸術祭」が開かれるなど、アートの島々が瀬戸内海にたくさんある。直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、その他多くの島が会場になっている。しかし、「アートの旅」は、今回はお預け。
高松港から女木島へ
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高松港の駐車場に車をとめ、海の見える公園でお弁当を開く。青空の下、たくさんの島々が見える。日陰がなく、暑い!
さて、本日のメインは女木島探検だ。女木島はアートの島にも入っているが、目的は山頂近くにある洞窟である。この洞窟は「鬼ヶ島大洞窟」と呼ばれている。女木島の別名は「鬼ヶ島」だ。
ということで、鬼ヶ島探検に出発!
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12:20出航の「めおん号」に乗船する。「めおん号」という船名は、この船で高松と、女木島と男木島の「雌雄島」を往復することから名付けられたらしい。
約20分で女木島に到着。
女木島港の「おにの館」から鬼ヶ島大洞窟までは約2.5kmの登りだ。港にはバスが待機しているので、往復のチケットを購入して乗車する。バスは狭い山道をぐんぐんのぼる。歩かなくてよかった。
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さて、この大洞窟だが、総延長が400mほどある。いつ、だれが、どんな目的で掘ったのか、まったくわからない。大正の初期に、県内の小学校の校長をしていた人が発見したそうだ。
バスを降りた人たちが、階段を上って入口でチケットを購入し、順番に入っていく。中は何度か温度が低くてひんやりしている。
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洞窟内に神社があった。鬼ヶ島天満宮。なぜ鬼ヶ島に菅原道真公が祀られているのかわからない。
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子どもたちがいちばん興味を示したのは、「囚われのお姫様」。かわいそうというのではなく、表情が「コワイ」。
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これも気になったみたい。小銭ではもうからん。
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洞窟を出て、さらに10分ほど登ると、山頂の展望台に着く。瀬戸内の穏やかな海と空が美しい。
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展望台からもと来た道を下り、バス停まで戻る。行きと同じバスに乗って、船着き場のある「おにの館」に到着。途中に神社が二社あり、狛犬が見えていたのが気になる。
次の高松港行きのフェリーの出発まで1時間以上あるので、しばらく自由時間にする。子どもたちは砂浜で遊び、私はさっきの神社まで急ぐ。
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この日の女木島は、波もなく風も穏やかだったが、冬場になると季節風が吹き荒れるという。当然波も高くなり、特に海辺の家にはその備えが必要になる。この辺りの家は「オオテ」と呼ばれる高い石垣で波風を防いでいる。
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海辺には、さりげなくいろんなアート作品らしきものが置かれている。
防潮堤に並ぶカモメもその一つ。
マストのついた船の形をしたピアノもある。モアイ像はもちろん模造品。
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15:20発のフェリー「めおん号」で高松港に戻る。甲板に出て、短い船の旅を楽しむ。
ここからは一路「休暇村讃岐五色台」へ。ひたすらナビの指示に従って、ハンドルを握る。道はどんどん登り坂になり、狭い山道をくねくねと進む。すれ違う車がほとんどないのがいい。休暇村は標高400mほどの高台にあり、瀬戸内の風景が眼下に広がっていた。遠くに瀬戸大橋が見える。
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早く温泉につかりたい・・・。
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