クマゼミ「あずきちゃん」誕生
小学3年生のSちゃん。最近セミ採りに凝っている。毎日虫かごを肩に掛け、捕虫網を持って、マンションの中庭の木々を見て回る。
数日前からクマゼミが、一斉に地面から湧いてきた。
夕方近く、地面から出てきた幼虫を持って帰ってきたSちゃん。我が家の網戸に幼虫を止まらせた。「この子の名前は、あずきちゃん」。
背中の真ん中にエメラルド色が透けて見える。
しばらく放っておこうと、そっとしておく。
次に見ると、殻を破ってのけぞっていた! この間、わずか7分。
急いで、あずきちゃんが羽化していく様子を観察する。
わずか40分ほどで、殻を破って羽を伸ばし、ほとんど成虫に近い姿になる。
羽はまだしっとりしていて柔らかそう。
しばらくすると、殻から完全に離れて移動する。
このままじっと動かない。
寝る前に、網戸の内側から外側へ移動させる。
翌朝、夜明け前にはまだ網戸に止まっていたが、日が昇るころ、飛び立っていった。
バイバイ、あずきちゃん。
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