2月の俳句(2024)後編
「2月の俳句」
前回は書き出しから長くなってしまいましたので、前後編に分けました。今回は後編です。前編からお読みいただければうれしいです。
展覧会
2月の前半は、大きな展覧会を3つ観ました。
■あべのハルカス美術館
開館10周年記念「円空ー旅して、彫って、祈ってー」
■京都市京セラ美術館
「村上隆 もののけ 京都」
■国立国際美術館
特別展「古代メキシコーマヤ、アステカ、テオティワカン」
それぞれの展覧会についての詳細や報告は、別途 note で行いました。
今回は俳句です。
現存する円空仏は五千体を超えるそうです。鉈彫の荒々しさの中に、素朴で可愛い表情を見ると、こちらも笑顔になりますね。
京都市京セラ美術館の「村上隆 もののけ 京都」は、おもしろい展覧会でした。帰りは白川沿いの道を四条河原町まで歩きます。
国立国際美術館の「古代メキシコーマヤ、アステカ、テオティワカン」展は、異国の文化を再認識できるいい展覧会でした。中でもマヤのパレンケの神殿で見つかった女性の遺体は、真っ赤な辰砂で覆われていて「赤の女王」と呼ばれています。発見した人はほんとうに驚いたでしょうね。
庭の花
立春の日の翌日、はやばやとお雛様を飾りました。雛祭りと言えば桃の花。庭の花桃も蕾を膨らませています。この花桃の木、植えてからすでに20年を超えました。枝の何本かは枯れて、花もわずかしかつけなくなっています。普通、花桃の寿命は15年から20年だとか。もうすでに老木の域を過ぎているのですね。それでも毎年春になると花を咲かせてくれるのが健気です。
もう一つ、この時期に目を楽しませてくれるのが、クリスマスローズです。しおらしげにうつ伏せに花を咲かせますが、下からのぞくとけっこう派手な装いであることに気づきます。
夜のウォーキング
2月は雨が多かったので、夜のウォーキングの回数が減りました。それでも週に2、3回程度は歩きに行きます。夜歩くと、まず月を見上げますね。月の満ち欠けは時の流れです。
さよなら
2月9日、小澤征爾氏が6日に亡くなったと報道されました。88歳だったといいます。音楽の世界は門外漢ですが、白くなった蓬髪を振り乱してタクトを振る姿は目に焼き付いています。
征爾という名前は、関東軍の板垣征四郎と石原莞爾の名前からとったといいます。この2人は1931年の満州事変の首謀者でした。小澤さんは1935年に旧満州国で誕生しています。
「征」は、遠くを目指してまっすぐ行くという意で、「爾」は「しかり」「そうだ」と肯定する言葉です。
小澤さんは、手の届かない遠いところにいってしまったのですね。
直接の知り合いでなくても、よく知っている人が亡くなるのは寂しいものです。ましてやそれが友人ならば・・・。
もうすぐ日にちが替わろうとする深夜、LINEにメッセージが入りました。友の訃報です。数日前までは元気そうだっただけに、どうして、という言葉しか浮かびませんでした。もうすぐ暖かい本当の春がやって来るというのに。
今日は2月28日。通常なら2月は今日までですが、今年は閏年にあたっているので、もう1日明日があります。
どうか平和な1日でありますように。