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放射状に広がる視野・思考または見聞

わたしは、ある程度動ける、夕方にやっと外に出れるぐらいの「うつ」ですと、近所の本屋とBOOK OFFに行くのがよい気分転換になり、ストレスの発散となるようです。

「新しい知識が増える・思考が深まる・見分を広める」ことに喜びを感じるので、そのための情報収集の媒体として特に昔から愛着のある「本」がわたしには適しているからなんだと思います。

大学時代にとある講義に出席した時、「あるひとつの物事を良い面と悪い面の両極を考える」というテーマで、わたしの脳内で「革命」が起こったのです。もう、ブーニンが弾くショパンの「Revolutionary Etude」が大音量で聴こえてきて鳴り止まない感じです。(でもピアニストで一番好きなのはカツァリス)

思考にグレーゾーンが全くと言っていいほどありませんでした。白か黒かのどちらかだけ。

よって、人間(他者)の持っている矛盾に悩まされていました。

特に前回と全く逆の事を平気で言ってくる思考に一貫性のないタイプがとても苦手でした。


柔軟性の欠如。


そこへ「物事には必ず二面性がある」「事象には多面性がある」という至極当たり前のことを大学生にして初めて知ったのです。

「いままで誰も教えてくれなかった・・・というか考えたことがなかった」

しかし、「自分はこうあるべき!」という思い込みの呪縛が解けるのはもう少しあとのお話です。


最近ですが、永田カビさんの「現実逃避してたらボロボロになった話」を購入して読みましたが、とても興味深かったです。

*これから読もうと思っている方ネタバレありですのでご注意ください


彼女の初めての出版本を見た時すごい衝撃を受けました。

「こんな低レベルの絵でよく出版したな!」

と、悪い意味でです。すみません。

「雑さ加減がすごくて画面がノイズだらけ。」

という印象でした。

でもテーマが気になったので買って読みましたが、過去の三冊は売りました。

理由は、過去三冊の本の中で、段々苦悩しながら精神的に成長していく過程が見てとれるのですが、彼女の思考回路を覗くのはなんかお腹いっぱいになってしまったからです。

しかし、今回の新作は「アル中」がテーマだったので触手が動いて購入にいたりました。

絵も上達してるし、今までとは違って「吹っ切れた感」があり、楽しんで読めました。

わたしも以前アル中の項目に抵触(?)していたため医者の勧めで7年ぐらい「断酒」生活を送りました。スリップしたと言われても仕方ないのですが、今の主治医が「節酒」ぐらいなら飲んでも良いとのお達しが出たので、今はたまーに失敗(飲みすぎで二日酔い)しながらゆるーく飲んでいます。

わたしのアル中疑惑、断酒に至った経緯についてはまたいづれお話します。

それで、永田さんは「アル中」宣告されたにも関わらず

「お酒は創作活動のために必要だからやめない」

と決意します。

厳密に言うと「やめない」ではなく「やめれない」のですが。

まあ・・・それは人の勝手、他人事なのでどうでもいいです。

「そんな人もいるよねー」

ぐらいに思っていたら、先日本屋で平積みされていた町田康さんの新刊である本のタイトルと帯を見て「ヴァフォッッ!」と爆笑しそうになりました。

タイトルは

「しらふで生きる 大酒飲みの決断」

帯には

「仕事が捗る!」

「眠れる!」

と書いてあり、

「うわっ、真逆の人間いたーっ!」

って独りでテンション高くなってました。

なんかこういう「考えていること」に偶然リンクするものに出会えるのってすごく楽しいし、広がってく感じが快感なんですよね。

ダカラキョウモワタシハドクショスル






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