![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75689699/rectangle_large_type_2_82a3455401c46bf915dee2162967fcfd.jpeg?width=1200)
花を尋ねて笠森観音
咲いたと聞くと人と争う心をおさえながらも見に行ってしまう。花の折千葉の笠森寺を訪ねる。ちょうどチーバくんの肩のあたり長南町にある。なだらかな山道を縫って車で一時間ほどであろうか。このお寺は四方懸造(しほうかけづくり)という珍しい様式で名高く、たしかにお堂が岩の上で竹馬をしているような造りをしている。歴史は古く8世紀に遡り、十一面観音像を祀っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1649006698508-jCiTgwJ9P1.jpg?width=1200)
本堂から見渡せば柔らかな緑の森に雲にまごう花の盛り。鶯は谷渡りに興じている。
![](https://assets.st-note.com/img/1649006733788-Rz7zMxhFlM.jpg?width=1200)
境内には芭蕉の碑と大判焼きの屋台。花より大判焼きなのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1649006852539-gVpyEIboVw.jpg?width=1200)
芭蕉は半ば伝説と化しており、有志が記念碑を津々浦々に建てている。笠森寺にも碑を見つける。
![](https://assets.st-note.com/img/1649007189294-ya1j89zYhR.jpg?width=1200)
参道を下ると子授観音と苔むした大樹が佇んでいる。狛犬は留守だった。春が暮れていく。